2013 Fiscal Year Annual Research Report
フロアブルレジンの摩耗因子の究明と咬合ストレス域における耐摩耗性
Project/Area Number |
24792041
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Research Institution | The Nippon Dental University |
Principal Investigator |
平 賢久 日本歯科大学, 新潟生命歯学部, 助教 (10610272)
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Keywords | フロアブルレジン / 摩耗試験 |
Research Abstract |
本研究は口腔内での咬合ストレスをシミュレーションした繰返し荷重摩耗試験を実施して各種臼歯修復用フロアブルレジンのtwo-body wearを測定し、臼歯咬合接触点におけるフロアブルレジンの摩耗挙動を推測することが目的である。 各フロアブルレジン(Clearfil Majesty LV:MLV,Estelite Flow Quick:EFQ,Beautifil Flow Plus F00:BF00およびMI Fill:MIF)およびControlとして、Clearfil Majestyを用い摩耗量を測定した。繰返し荷重負荷試験機(伊藤電気)を使用し、セラミックスタイラス(窒化アルミニウム)にてtwo-body wear testを行った。最大荷重は75Nとし、毎分60回繰返し荷重を負荷しながら4万回までtwo-body wear testを行った。 その結果、各実験群の繰り返し荷重負荷4万回時の摩耗体積量は、MLV:0.268±0.139mm3、EFQ: 0.140±0.041 mm3、BF00:0.008±0.003 mm3、MIF: 0.026±0.006 mm3、ならびにControlは0.013±0.002 mm3であった。平均値を比較するとMIFおよびBF00は、Controlよりもフィラー配合量が少ないにも関わらず、いずれの負荷回数においてもControlと同程度の摩耗体積を示した。フロアブルレジンの耐摩耗性は、フィラー配合量と明確な相関は認められなかった。 このことをふまえ、トクヤマデンタルに依頼してフィラー配合量とサイズの異なる試作フロアブルレジンを作製することとした。臨床的にも使用が可能である組み合わせの検討の結果、フィラー形状は球状のサイズ70nm・200nm・400nmの3種類を設定し、フィラー配合量は50%・55%・60%に設定し、各組合せの9グループを試作した。 現在、摩耗試験にかける試料を作成中です。今後、摩耗試験を行い、得られたデータは直線回帰分析を用いて統計学的解析を行い、フィラー配合量、フィラーサイズと摩耗量の関連性を明らかにする。
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Research Products
(2 results)