2013 Fiscal Year Annual Research Report
CO2レーザーを応用した歯根象牙質のアパタイトコーティング法の開発に関する研究
Project/Area Number |
24792051
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Research Institution | Aichi Gakuin University |
Principal Investigator |
成橋 昌剛 愛知学院大学, 歯学部, 助教 (00449430)
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Keywords | レーザー / 波長 / 接着 |
Research Abstract |
ナノハイドロキシアパタイトを塗布し、波長9.3μmおよび波長10.6μmのCO2レーザーを用いて象牙質に照射した。これらを熔着耐久性を検討するため、30分間超音波洗浄をした各試料を走査電子顕微鏡(以下SEM)にてその表面の溶着状態を観察した。30分超音波洗浄を施すと、10.6μmmの2 Wでは,周囲のHAP粒子は脱落していたが中央部のナノHAP粒子は歯質にほとんど影響を与えずに熔融、熔着していた。しかしながら9.3μmでは周囲中央ともにナノHAP粒子は歯質にほとんど影響を与えずに熔融、熔着していた。これらの効果は、レーザーの象牙質への吸収効率がより高い9.3群に顕著に現れたものと考えられた。 また各種レーザーにてナノアパタイトを象牙質に熔着後の象牙質における安定したレジンの接着性獲得を目的とし、今回は象牙質面に対するレジン添加型グラスアイオノマーセメント(RMGIC)の接着強さについて検討した。今回は①Gボンドプラス(G)、②フジライニング(FL)および③フジライニングボンドLC(FLC)の各処理を施し、クリアフィルAP-X(クラレノリタケデンタル)を填塞して、37℃蒸留水中24時間保管後、各群の接着強さを微小引張り試験とSEM観察により検討した。その結果、レーザー照射された象牙質面に対するレジンの接着性は、填塞された材料の機械的諸性質ならびにレーザー照射により生じた構造欠陥や熱変性層の影響を大きく被ることが明らかとなった。
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Research Products
(3 results)