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2012 Fiscal Year Research-status Report

NaF-PETによる義歯床下顎堤吸収の長期予後に関する早期診断指針の検討

Research Project

Project/Area Number 24792057
Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

末永 華子  東北大学, 歯学研究科(研究院), 大学院非常勤講師 (00508939)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
KeywordsNaF-PET / RPD / 骨代謝動態 / 生体内床下圧測定
Research Abstract

NaF-PETは,X線では捉えられない骨代謝の様相を把握でき,時間反応性が高いという利点を有する.本研究では,義歯装着による力学的負荷時の義歯床下圧力動態・床下顎堤の骨代謝動態,およびその数年後に生じる床下顎堤(骨)の形態変化・臨床X線所見との関連を明らかにすることにより,義歯装着者における力に起因する顎堤吸収に関して,NaF-PET画像解析を用いて早期に長期的な予後を診断する指針の一助を与えることを目的としている.
A)過度の床下圧により床下粘膜に発赤・腫脹・潰瘍・疼痛等の炎症を有する有床義歯装着患者の治療過程において,治療前後にNaF-PET画像解析することにより,床下骨組織の骨代謝動態と臨床X線所見との関連を検索
B)有床義歯製作患者において,シート型触覚センサを応用した測定システムを用いて義歯床下圧力動態を生体内測定するとともに,装着前後にNaF-PET画像解析することにより,床下圧と床下骨組織の骨代謝動態との関連を検索
A)とB)を対応させることにより,床下圧と床下骨組織の骨代謝動態,およびその数年後に生じる床下骨の形態変化・臨床X線所見との関連を明らかにし,NaF-PET画像解析を用いた義歯装着者の力に起因する顎堤吸収に関する長期予後早期診断指針の構築を目指す.
今年度は,部分歯列欠損を有し,同部に義歯装着経験無の被験者,および経験有の被験者に実験義歯を装着し,装着前後の床下骨代謝動態を観察した。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

本研究では、過度の床下圧により床下粘膜に発赤・腫脹・潰瘍・疼痛等の炎症を有し、そのまま使用し続けた場合、顎堤吸収を引き起こすと臨床的に予想される有床義歯装着患者の治療過程において、治療前後にNaF-PET画像解析することにより、床下骨組織の骨代謝動態と臨床X線所見との関連を検索する予定である。本年度は、まずそのコントロールとして、床下粘膜に発赤・腫脹・潰瘍・疼痛等の炎症等の所見が認められず、臨床的に顎堤吸収を引き起こさないと予想される患者の義歯装着前後のNaF-PET画像解析を行った。その結果、義歯装着経験の有無により、義歯装着前後の床下骨代謝動態に違いがあることが分かった。そのため、当初の予定にはなかった義歯装着経験の有無による違いの原因究明を行っており、交付申請書に記載した予定に関してはやや遅れている。

Strategy for Future Research Activity

1.床下粘膜に発赤・腫脹・潰瘍・疼痛等の炎症等の所見が認められず、臨床的に顎堤吸収を引き起こさないと予想される患者において、義歯装着経験の有無により、実験義歯装着前後の床下骨代謝動態に違いがあることが分かったため、今後はその詳細および原因ついての探索を進める。
2.その後、過度の床下圧により床下粘膜に発赤・腫脹・潰瘍・疼痛等の炎症を有する有床義歯装着患者の治療過程において、治療前後にNaF-PET画像解析することにより、床下顎堤骨組織の骨代謝動態と臨床X線所見との関連を検索する。
さらに、1および2を比較することにより、義歯装着者における力に起因する顎堤吸収に関して,NaF-PET画像のパターンの違いがないかを検討する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

本研究で用いる圧力測定システム(T-2000触覚システム)は既に所有しているが,シート型センサは,各被験者の床外形に応じた形態をカスタムメイドして購入する必要がある.PET/CT装置は,協力施設の装置を利用できる環境にあるが,PET検査薬NaFは,市販されておらず独自の施設にて精製する必要がある.NaFは,半減期が短くかなり高価であり,かつ現在汎用されているPET検査薬FDGと比較して製剤コストが高いため,消耗品費として必要となる.また,精度の高い義歯を製作するために,白金加金に代表される高価なプレシャス系合金が被験者ごとに不可欠となる.さらに,実験の実施にあたっては,その調査や研究成果発表のための旅費や研究協力者への謝金などの経費を要する.

  • Research Products

    (2 results)

All 2012

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] Time course of bone metabolism at the residual ridge beneath dentures observed using ¹⁸F-fluoride positron emission computerized-tomography/computed tomography (PET/CT).2012

    • Author(s)
      Suenaga H, Yokoyama M, Yamaguchi K, Sasaki K.
    • Journal Title

      Ann Nucl Med.

      Volume: 26 Pages: 817-822

    • DOI

      10.1007/s12149-012-0648-6.

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] NaF-PETを用いた義歯床下のメカノバイオロジカルな骨代謝活性に関する研究2012

    • Author(s)
      末永華子, 横山政宣, 依田信裕, 小川徹, 山口慶一郎, 佐々木啓一
    • Organizer
      第22回日本歯科医学会総会
    • Place of Presentation
      大阪
    • Year and Date
      20121109-11

URL: 

Published: 2014-07-24  

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