2013 Fiscal Year Research-status Report
口腔内機能時におけるオーバーデンチャーの挙動についての力学的研究
Project/Area Number |
24792073
|
Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
高橋 利士 大阪大学, 歯学部附属病院, 医員 (70610864)
|
Keywords | オーバーデンチャー |
Research Abstract |
当研究は義歯や粘膜,顎堤形態など被験者によって条件が異なる口腔内において,義歯が機能している時の義歯床のひずみを計測し,より効果的な補強構造の形態および材質を検討することを目的とし,今年度は昨年度に引き続き全部床義歯またはオーバーデンチャーを装着した患者に対して種々の補強構造を埋入した実験床を使用して口腔内にてひずみを計測した. 今年度は昨年度までに計測した10名に加えて新たに2名の被験者の計測を行った.さらに補強構造を埋入した上顎全部床義歯を8名の患者に対して装着し経過を見ているところである.加えて,口腔内実験の前段階として無口蓋義歯の模型実験を行いその補強構造の効果についても検討を行った. 研究結果は,学会および論文発表を通じて公表している.学会発表については2013年9月にイタリアのトリノにて開催されたInternational College of Prosthodontics Meeting 2013においてポスター発表を行い,論文発表についてはInternational Journal of Prosthodonticsに英語論文を掲載予定である.
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の研究実施計画において最終的な被験者を20~30名と設定しており,今年度は3年計画の2年目にあたり,現在12名の被験者において計測を行った.当初の予定人数を下回ってはいるが,結果を検討,考察するには十分な被験者数であると考えている. また,口腔内の実験にくわえて,前段階としての模型実験を行い研究結果を得ることができたのは大きな成果であると思われる.
|
Strategy for Future Research Activity |
次年度は,今まで2年間と同様に被験者を募り口腔内での計測を行っていく予定であるが,最終年度であるため学会や論文を通じての研究結果の公表についても積極的に行っていく必要があるとかんがえている.
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
購入を予定していた物品の購入価格が購入を予定していた定価よりも安く購入することができたため 次年度の科研費と合計し,次年度に使用を予定している
|
Research Products
(2 results)