2014 Fiscal Year Annual Research Report
インプラント周囲炎の生物学的病態解明と予防的診断プロトコルの開発
Project/Area Number |
24792083
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
三野 卓哉 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (10625718)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 口腔インプラント / インプラント周囲炎 / マイクロアレイ法 / 次世代シークエンサー / メタゲノム解析 / 生物学的リスクファクター / 診断プロトコル |
Outline of Annual Research Achievements |
1.平成25年度に引き続き,口腔内に健全インプラント体,インプラント周囲炎罹患インプラント体,健全歯および歯周病罹患歯を有する者を対象にサンプリングを行った.その結果,2名の患者を新たに加えた合計5名を研究実施対象者として得た.研究実施対象者には,臨床診査プロトコルに従い臨床診査データを収集すると共に,インプラント周囲炎罹患インプラント体,健全インプラント体,健全歯および歯周病罹患歯それぞれの周囲ポケットからペーパーポイントを用いて歯肉溝浸出液を採取した.また,インプラント周囲炎によって臨床的に不良肉芽組織の掻把が必要となった際には、除去した組織を採取した. 2.研究実施対象者5名の診査時平均年齢は71.0±4.6歳で性別は男:2名,女:3名であった.口腔内の平均インプラント体埋入本数は4.8±2.4本であり,インプラント周囲炎と診断されたインプラント体数は1.4±0.5本であった.また,インプラント周囲炎と診断されたインプラント体はすべて臼歯部に埋入されており,インプラント体周囲の最深ポケット値は5.6±1.4mmであった.さらに,不明であった1名を除くすべての対象者が喫煙をしていなかった. 3.今後,歯肉溝浸出液や不良肉芽組織を継時的に採取し,得られた臨床検体はマイクロアレイ法や次世代シークエンサーを用いて解析予定である.そして,得られた生物学的リスクマーカー候補因子に細菌叢および臨床データを加えて多変量解析,クラスター解析を行い,インプラント周囲炎進行のリスク因子を生物学的視点と臨床的視点の両面から明らかにする.
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Research Products
(4 results)
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[Presentation] A computer-based morphological transfer method to replicate provisional to final implant superstructure.2014
Author(s)
Mino T, Maekawa K, Ueda A, Higuchi S, Sejima J, Takeuchi T, Hara ES, Kimura-Ono A, Sonoyama W, Kuboki T
Organizer
Indonesia & Japan Prosthodontic Society Joint Meeting.
Place of Presentation
Bari, Indonesia
Year and Date
2014-10-31
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