2013 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24792093
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
益崎 与泰 九州大学, 大学病院, 助教 (80588103)
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Keywords | 骨補填材 |
Research Abstract |
インプラント患者において骨量不足患者に対しては骨造成などの治療が必要となる場合が多い。現在使われている材料は自家骨、他家骨、異種骨、人工骨がある。自家骨は理想的な骨補填材料であるが、必要以外の部位に侵襲を要し、採取量に限界がある、他家骨、異種骨は十分な量を供給可能であるが、未知の感染を否定できないこと、人工骨は十分量の供給が可能であるが、骨に置換しにくいなど、それぞれに利点欠点がある。各材料の利点を生かし欠点を補うために、操作が簡便で、十分量の供給が可能であり、生体内分解性を有し、為害性のない骨補填材量の開発が必要であると考えられたため、生体内分解性のあるポリ乳酸グリコール酸共重合体(PLGA)等をキャリアとしてリン酸4カルシウムを中心的な人工材料として配合し、PLGA自体の分子量および配分量、さらにTTCPの配分量を検討しながら複合体の作製を検討した。硬化に関してはある程度クリアできたが、強度等に若干の弱さが見られた。そこである程度の硬さと骨置換性を有する人工材料にするために、水熱処理による炭酸アパタイト骨補填材の作製を行った。またそこにスタチンを混合した骨補填材を作製し、それぞれを顆粒状にした後、ラット骨欠損に補填した。4週間後の組織学的検討を行った。その結果、欠損のみの群に比べ、スタチンを混合した骨は骨置換が優れており骨髄腔内に、比較的多量の骨が形成されていることが示され為害作用は見られなかった。今回はここまでしか研究結果が出せなかったため、今後この材料を用いた簡便な操作法について検討する必要性があると考えられる。
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Research Products
(1 results)