2012 Fiscal Year Research-status Report
抗菌性を有し治癒促進物質を徐放する新しいティッシュコンディショナーの開発
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24792097
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
黒木 唯文 長崎大学, 大学病院, 助教 (70404225)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 有床義歯補綴学 / 歯科用材料 / 粘膜調整材 |
Research Abstract |
本研究は抗菌性を有し、また治癒促進物質を徐放する新しいティッシュコンディショナーの開発を目的として研究を遂行している。本年度は、市販ティッシュコンディショナーに関してその理工学的性質に関して興味ある結果を得ることができ、学会発表等を行ってきた。現在、論文執筆中である。これらの結果は、市販ティッシュコンディショナーにおける様々な問題や改良点を明らかにすることができ、現存の製品に対する警鐘を与える成果と考えている。しかしながら、本年度計画に予定していた抗菌性に関する実験において、細菌の付着試験を行っているがなかなか結果が出ず苦労している。様々な学会にて情報収集につとめており、実験方法等の改善を日々行っているところである。早急に次段階に進めるよう実験を行う必要性を感じている。次に、細胞毒性試験に関して我々は、対象をヒト歯肉線維芽細胞に対しての毒性試験で結果を得てきた。しかしながら、ヒト歯肉線維芽細胞であるとそれぞれ異なったキャラクターを示す結果を得た。また、学会発表等で、細胞を単一化する必要性を提案された経験をした。よって、今年度よりセルラインの細胞に対する毒性試験を計画している。また、本研究で計画したセルカルチャーインサートを用いた単層培養の毒性試験よりもさらに臨床類似した環境下での毒性試験を構築するため、現在、積層培養を試み実験を行っているところである。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
学会発表や論文発表の準備に時間を費やしたため、実働実験が遅れ気味である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は,新しく講座に入局した医員の江越先生に実験の補助をお願いし,試作ティッシュコンディショナーの機械的性質の改良と細胞毒性の検討を行い。実用化を目標に臨床評価まで行う予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
物品費に関して前年度購入予定であった自転公転ミキサーの購入を計画。それ以外に関しては計画書の通り予定している。
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