2012 Fiscal Year Annual Research Report
培養骨膜細胞による再生骨の3DCT、高磁場MRIでの高解像度解析と骨代謝活性検出
Project/Area Number |
24792137
|
Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
小川 信 新潟大学, 医歯学総合病院, レジデント (70624972)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2013-03-31
|
Keywords | 培養骨膜細胞 / 歯科インプラント / 自家骨移植 / 骨生検 / 3D-CT / 画像解析ソフト / 骨芽細胞 / 破骨細胞 |
Research Abstract |
目的 顎顔面領域に関する疾患によって生じた歯槽骨および顎骨の欠損に対して骨再生を行うのに自家胃移植が最も現実的、効果的な方法であるが、より広範囲ならびに低侵襲の骨再生を行うために、我々は今回、口腔内表層から採取した自家骨膜細胞を用いた自家骨移植を施行し、治療の効果原則を評価した 方法 本研究では、歯科インプラント埋入前の骨再生に培養骨膜細胞を使用する我々の臨床研究において、2007年から2012年までに骨再生療法を施行した40人(培養骨膜あり25人、培養骨膜なし15人)の影響を検討した。 口腔内臼歯部粘膜下より採取した骨膜小片を6週間培養し,自己多血小板血漿と自家骨細片を混合し移植。術後約4ヶ月目に歯科インプラントの埋入手術を行った。 移植骨の評価として術後4ヶ月目にインプラント埋入部から骨生検により得られた骨試料を画像解析ソフトを用いてALP陽性、TRAP陽性の数を算出,また術前、術後3か月、1年でCT撮影を行い、画像解析ソフトを用いて骨質のカラーマッピング化を行い体積変化を計算した。 結果 ほぼ全ての症例において十分な骨再生が確認された。 組織形態計測学的・組織学的検索では、培養骨膜移植がALP免疫陽性、TRAP陽性細胞を誘導することで新生骨の骨形成・吸収の活性を促進している可能性が示された。また3D-CT画像による解析では培養骨膜細胞による移植は通常の移植より移植された皮質骨細片の吸収を促進していることを示していた。 考察 以上のことより培養骨膜細胞は骨芽細胞、血管内皮細胞のような骨形成に必要な細胞をさらには破骨細胞を活性化する元となる細胞を供給するという仮説が立てられた。現在、移植骨に含まれる骨の割合は40%までに低下しているが、究極的なゴールは骨採取なしでの骨再生治療を可能とすることである,
|