2013 Fiscal Year Annual Research Report
磁場を利用した成長因子・細胞局所注入法と超音波照射を応用した骨膜伸展骨形成法開発
Project/Area Number |
24792138
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
樋口 雅俊 山梨大学, 医学部附属病院, 助教 (70436856)
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Keywords | 骨膜伸展骨形成 / 骨延長 |
Research Abstract |
骨延長法は、手術侵襲が小さいにも関わらず、確実に骨形成が期待できる骨増生法であり、顎顔面領域における骨の欠損や変形部の再建、デンタルインプラント埋入のための前処置に際しての確実、かつ新しい治療法として確立されつつある。 しかし、本手術法においては母床骨の骨切りが必須となるため、母床骨が貧弱である場合は手術の適応外となることや期待する骨増生効果が十分に得られないこともある。 本研究では母床骨が貧弱であっても、骨延長法を確実に実施することができるように、骨延長術を実施する前に、骨膜伸展骨形成法を施行し母床骨のボリュームを増加させ、前述のような手術適応が困難な症例を減少させることが目的である。この骨膜伸展骨形成法において、より確実な骨増生効果を低侵襲で得るために、生理活性物質を、磁場を利用したDrug and Cell Delivery Systemにて局所注入し、これを磁力で定着させることは最終目的である。 昨年度はウサギの顎骨を利用し、様々な実験系を模索してきたが、今年度はウサギの上顎骨および鼻骨部を利用し実験系の完成を図ってきた。 より確実な骨形成効果を得るために、すでに広く実績のある超音波照射療法も併用し、実験を行った。実験に際しては、ウサギの上顎骨と鼻骨に10mm大の欠損部を人工的に4か所形成し、これをチタンメッシュトレー、吸収性の医療用メンブレン、何も被覆しないコントロール群に分類した。チタンメッシュトレーは目の数が多いものと少ないものの2種に分類し、最終的に4群で、1、2、8週の比較検討を行った。 1、2週では超音波照射群が高い骨形成能を示す傾向にあるが、8週では大差がない傾向が観察されるが、免疫染色に加えて分子レベルでの骨形成能を比較する方法を検討している。
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Research Products
(1 results)