2012 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24792139
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
宇佐見 一公 名古屋大学, 医学部附属病院, 医員 (50621637)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 線維芽細胞 / b-FGF / h-MSC / 培養上清 / 筋線維芽細胞 |
Research Abstract |
頭頸部悪性腫瘍に用いられる抗腫瘍薬の多くは、高頻度に白血球や好中球減少などの副作用を認める。そのため、投与後比較的早期に口内炎が出現し、疼痛により食事摂取が困難となるため、患者の身体的苦痛とともに精神的苦痛も増大し、治療そのものを中断せざるを得なくなることがある。また、放射線治療においても照射に伴う口内炎が高頻度に出現する。これらの口内炎に対する有効な治療法が期待されるものの、研究報告はほとんどされていない。 1)線維芽細胞中のb-FGFの定量解析 ヒト線維芽細胞を10%血清入りDMEMにて培養し、コンフルエントとした後、無血清培地に交換し培養を続ける。24,48,72時間後に培養上清を回収し、培地中に分泌されたb-FGFをELISA法にて定量化し比較検討する。→ヒト線維芽細胞を培養し、培養上清を回収した。 2)hMSC-CM中のIGF-1、~EDF、TGF-β1およびHGFの定量解析 MSCを上記と同様に培養上清を回収し、培地中に分泌されたIGF-1,VEGF,TGF-β1およびHGFを肌ISA法にて定量化し比較検討する。→hMSCを培養終了し、培養上清を回収した。 3)線維芽細胞に対する増殖効果判定 線維芽細胞遊走能に関しては、cell migration assayを行い、培地中にb-FGFおよびhMSC-CMを作用させて遊走能の違いを検討する。In vitroにおける潰瘍治癒の評価となる。→実験未実施。 4)筋線維芽細胞に対するapoptosisの効果判定 筋線維芽細胞を10%血清入りDMEMにて培養し、コンフルエントとした後、無血清培地に交換し培養を続け、b-FGFおよびhMSC-CMを作用させ、筋線維芽細胞のapoptosisの違いについて検討する。評価にはTUN肌染色を用いる。→実験未実施。
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