2013 Fiscal Year Research-status Report
生体親和性を向上するアバットメント表面処理方法の確立
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24792146
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
尾立 哲郎 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (70513167)
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Keywords | インプラント / アバットメント |
Research Abstract |
本研究では手指や様々な研磨材料により汚染されたインプラントアバットメント表面を,臨床医がアクセス可能な方法でクリーンな状態にすること,さらには本来アバットメント材料の持つ優れた生体適合性をもたらすことが出来る表面処理方法を確立することを目的としている。 前年度までの研究で、研磨後のアバットメント表面には相当量の手指に由来するタンパク質が付着していることが示され、また洗浄方法としてタンパク分解酵素液、真空紫外線紫外線VUVによる光洗浄、および真空プラズマ照射が効果的であることが示された。 今年度の研究では、それらを組み合わせた洗浄方法を行い真空紫外線紫外線VUVによる光洗浄、および真空プラズマ照射の前に、タンパク分解酵素液にて洗浄することでさらに効果が高まることが分かった。また、エネルギー分散型X線分析を行い洗浄前後での元素の分布状況を確認した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
当初の予定通り、効果的な洗浄方法とその組み合わせが確立された。
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Strategy for Future Research Activity |
線維芽細胞を使用したin vitroでの、洗浄効果に対する細胞培養試験を行う予定である。その後、研究成果の学会発表および論文投稿を予定している
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
エネルギー分散型X線分析装置を使用回数が少なくて済み残金が生じた。 次年度の予算と合わせて、細胞培養試験の際の消耗品の購入、および論文投稿時の英文校正費に使用する予定である。
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