2014 Fiscal Year Research-status Report
成体由来幹細胞の分離技術・遺伝子導入技術を用いた歯牙・歯周組織再生
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24792151
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
新部 邦透 東北大学, 大学病院, 助教 (50468500)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 歯原性上皮 / 歯原性間葉 / 間葉系幹細胞 / iPS細胞 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は10月より所属機関が変わったため、実験施設の動物実験申請等実験開始までの手続きが多くなってしまった。しかしながら、iPS細胞を用いた分化誘導においては、遺伝子レベルで歯原性上皮、及び歯原性間葉と考えられる細胞の誘導に成功している。また、間葉系幹細胞の系においても東北大学にて独自の維持培養方法を確立している段階であり、今後歯原性間葉として間葉系幹細胞を使用できる可能性がある。今後は遺伝子レベルから硬組織を形成する能力があるかをきちんと解析していかなければならない。 所属機関が変わった事で、これまで独自に再現しようとしていた器官原器法を習得可能な環境となったため、誘導した歯原生上皮と歯原性間葉の3次元培養を行う予定である。そして現在、すでに動物実験施設の申請及び動物実験計画書は許可が下りているので、3次元培養が可能となればすぐに移植実験を行い、解析を行う予定である。 さらに、PiggyBacシステムを用いたTet ON/OFF遺伝子発現システムを利用可能な状態にあり、現在歯原性上皮及び歯原性間葉に特異的な遺伝子の発現を調整できる株を作製しており、様々な歯原性上皮・歯原性間葉細胞を準備しており、今後解析を行っていく予定である。 これまで予測通りには研究は進まなかったが、失敗経験から新たなアイデアが生まれ、研究の方向性を定め軌道修正することができた。成体間葉系幹細胞及びiPS細胞を用いた歯・歯周組織再生へ向けて一歩ずつではあるが、着実に先へと進んでいると考えている。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
所属機関が変わった事による、動物実験申請(倫理申請)が必要であったため。
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Strategy for Future Research Activity |
現在は動物実験室申請および動物実験計画書が許可が下りたため、動物を用いた移植実験が可能になった。そのため、作製した歯原性上皮細胞・歯原性間葉細胞の3次元培養において良好の結果が得られれば、移植実験を行い、in vivo解析を行って行く。
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Causes of Carryover |
所属機関が変わった事により、研究計画に変更が必要になった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
前年度実施予定であった実験を次年度に行う予定であるため、実質的な合計使用額は申請通りになる予定である。
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Research Products
(4 results)