2012 Fiscal Year Research-status Report
口腔癌における低酸素非依存的代謝活性亢進機構の解明
Project/Area Number |
24792166
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
宮腰 昌明 長崎大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (90614933)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 口腔癌 / 低酸素 / 糖代謝 |
Research Abstract |
口腔癌臨床情報としてのPETデータ蓄積および解析のための環境整備を終了。しかし、研究代表者の国内短期移籍のため低酸素PET検出試薬として核種プロバイダー施設を必要とするFMISO-PETの利用ができず、当初予定の24年度分の臨床研究を終えることができなかった。25年度の帰任が決定しており、帰任次第、倫理委員会への新たな承認申請のうえ臨床研究開始とともにFMISO-PETの利用再開を予定している。 情報収集面では学会レベルでの最近の知見において組織中低酸素染色に使用している低酸素検出プローブと、糖代謝を制御している標的分子HIF1活性化との間に組織中分布、ひいてはそれぞれ必要とする組織中酸素分圧のレンジに差異があることが示唆されるようになってきていることを再確認。臨床研究段階のFMISO-PETでの低酸素検出メカニズムが同一であること考慮すると、研究計画立案にあたり前提条件とした、臨床腫瘍組織中の糖代謝活性および低酸素の検出率の乖離を説明するうえで合理的な概念となりうることを認識した。 研究協力者との調整においては事前調整済ではあったが、研究開始を報告のうえ、動物実験にあたっての材料供与につき、動物種、遺伝子改変動物の遺伝情報につき具体的な確認、調整ができた。当初より25年度予定としていた動物実験については材料調達後、予備実験からの新規プロジェクト開始の扱いとなるが、研究代表者帰任の件もあり予定通りの遂行が可能な準備が整った。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
研究代表者の短期間に限定した国内移籍により、当初研究計画中のFMISO-PETの利用ができなかった点が大きい。しかし、予定以上の情報交換、研究機器および材料調達の調整がすでに済んでおり、予定機器の選定が終了、購入を進めている。25年度には移籍先からの帰任が決定しており、FMISO-PETの利用再開とともに臨床研究を開始予定。さらに、当初予定していた動物実験も開始可能と考えている。
|
Strategy for Future Research Activity |
24年度予定であった臨床データの検討を再開。同時に当初から25年度予定としていた動物実験開始を予定している。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
既に選定を終えている、必要機器の購入を早期に済ませることを優先。動物実験開始にあたり各種消耗品の購入、環境整備にはいる。なお、当初計上していた予算にしたがい情報収集を継続する。
|