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2013 Fiscal Year Research-status Report

口腔癌における低酸素非依存的代謝活性亢進機構の解明

Research Project

Project/Area Number 24792166
Research InstitutionHokkaido University

Principal Investigator

宮腰 昌明  北海道大学, 大学病院, 助教 (90614933)

Keywords口腔癌 / 低酸素 / 代謝活性化
Research Abstract

本研究のメインテーマである口腔癌の代謝活性化につき重要かつ最終的な意義をもつ臨床情報としてPETデータの蓄積を継続中。研究代表者の帰任後、低酸素PETとしてのFMISO-PET利用も再開した。
本研究計画において、最初の柱として規定した臨床腫瘍組織における低酸素非依存的HIF1α活性化に関しては、標本準備を終え、現在は当該標本の染色処理途中である。本作業終了後、データ整理の上、速やかに公表にむけての執筆作業に移行する。
研究代表者の短期国内移籍により、上記プロジェクトに遅れが生じ、本年度予定としていた動物実験について、予備実験からの開始が必要だったが、予備実験に関しては本学動物実験委員会の承認を済ませており、必要機器、材料の調達を終えているため、直近での動物実験関連プロジェクト開始を予定している。
研究成果の公表に関しては、データ整理を終えた範囲について国際学会および国内複数の全国学会において発表。今後の研究展開の方向性を検討するために有益な情報交換ができた。
また情報収集目的に一連の学会参加の中で、多数の施設で腫瘍低酸素関連の研究が進む中、本来、腫瘍低酸素研究の根本事象としての腫瘍内酸素分布の評価は、現実問題として困難であり、詳細な現象論が確立していない現状と理解した。
その点において本研究でも、組織中酸素分圧の生体計測の手法により、臨床組織における実測値をもとに評価を予定しているが、その成果に立脚することこそ、本研究の優位性につながるものと考えている。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

研究代表者の短期国内移籍により研究計画初年度に予定していたFMISO-PETが使用できなかったが、本年度始めの帰任後に当該研究プロジェクトを再開した。現在は標本準備を終えて、染色等の標本処理の途中である。当初計画中で本年度の予定内容であった動物実験が並行したプロジェクトとなってしまい、予定内容を終了することができなかったが、必要機器、材料の調達を終え、予備実験内容に関して本施設動物実験委員会の承認を済ませているため、直近でのプロジェクト開始を予定している。

Strategy for Future Research Activity

臨床データ検討に関し、現在進行中の標本処理が終わり次第、データ整理の上、公表に向け執筆作業に移る。動物実験データに関しては予備実験終了後、本実験に移行するが、当初予定の化学発癌モデルによるデータ収集とともに、倫理委員会での承認後になるが、本学付属病院における臨床研究として強力なサポートデータとなることが期待される、臨床データの蓄積を開始したい。

  • Research Products

    (3 results)

All Other

All Presentation (3 results)

  • [Presentation] FDG-PET/CTを用いた口腔癌術前頸部リンパ節転移検出に関する検討

    • Author(s)
      宮腰 昌明、村井 知佳、阿部 貴洋、秦 浩信、佐藤 明、山崎 裕、北川 善政
    • Organizer
      第58回(公社)日本口腔外科学会総会・学術大会
    • Place of Presentation
      福岡国際会議場(福岡市博多区)
  • [Presentation] FDG-PET/CTを用いた口腔癌術前頸部リンパ節転移検出に関する検討

    • Author(s)
      宮腰 昌明、村井 知佳、阿部 貴洋、秦 浩信、佐藤 明、山崎 裕、北川 善政
    • Organizer
      第53回 日本核医学会学術総会
    • Place of Presentation
      福岡国際会議場(福岡市博多区)
  • [Presentation] Preoperative detection of Neck lymph node metastasis using FDG-PET/CT

    • Author(s)
      宮腰 昌明、村井 知佳、阿部 貴洋、秦 浩信、佐藤 明、山崎 裕、北川 善政、志賀 哲、玉木 長良
    • Organizer
      Frontiers in Oral Medicine 2014
    • Place of Presentation
      Hyatt Regency Grand Cypress (Orlando, FL, USA)

URL: 

Published: 2015-05-28  

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