2012 Fiscal Year Research-status Report
乳酸産生が術後痛に与える影響-酸感受性チャネルを介した痛みのメカニズム-
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24792168
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
安田 真 東北大学, 大学病院, 助教 (70431591)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 術後痛 |
Research Abstract |
術後痛に対する酸感受性チャネルの影響について調査、研究を行っている。本研究は、疼痛行動評価および足底皮膚ー神経標本を用いた電気生理学的解析により酸感受性チャネルの影響を明らかとするものである。現在まで、疼痛行動評価に対する実験として、足底部切開群とコントロール群に対するvon freyによる機械刺激、赤外線による熱刺激、自発的行動を術後2、4、6、12、24時間、2、3、5、7日の間で評価し、基礎的データを得ている。同様に切開群+乳酸投与群、コントロール群+乳酸投与群についてもvon freyによる機械刺激、赤外線による熱刺激、自発的行動を術後2、4、6、12、24時間、2、3、5、7日の間で評価していく予定である。 電気生理学的解析については、ラット足底から足底神経付きの皮膚を取り出し、人工細胞間質液で還流されているチャンバー内にて維持する。太い神経束をマイクロピンセットで1本の神経線維にまで裂き、その都度電極に乗せ活動電位を観察する。侵害受容器は、ガラス棒にて皮膚表面を軽く圧した際に活動電位を生じることで発見する。その後、受容野に対して機械刺激、熱刺激を加え、活動電位数の変化を解析、基礎データとする。現在はこの基礎データを安定させるための作業を行っている。この作業が終了次第、コントロール群、乳酸群、切開群、乳酸+切開群に対する比較を行い、さらに乳酸濃度を変えpH値による影響の調査へ進んでいく予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
機材が揃ってきており、安定したデータ採取まで後一歩の段階まできている。
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Strategy for Future Research Activity |
疼痛行動評価および足底皮膚ー神経標本を用いた電気生理学的解析のデータを採取、検討していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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