2012 Fiscal Year Annual Research Report
MicroRNAと標的遺伝子による口腔癌の網羅的ネットワークの解明と治療法の開発
Project/Area Number |
24792173
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
篠塚 啓二 筑波大学, 医学医療系, 助教 (30431745)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 口腔癌 / microRNA / ネットワーク解析 / 癌関連遺伝子 |
Research Abstract |
本研究では、正常口腔粘膜上皮3種類と口腔癌細胞株10種類(HSC2, HSC3, HSC4, Ca9-22, KON, SCC4, OK92, OSC19,Sa3,H1)を用いて、ヒトmiRNA1083種類(インビトロジェン新規同定遺伝子373種類を含む)のプローブを搭載したHuman miRNA Microarrayを使用してマイクロアレイ解析を行った。その結果、正常口腔粘膜上皮と比較して口腔癌細胞株で著明な発現変動を示し、口腔癌に関与していることが示唆される7種類のmiRNAを同定した。そのうち、口腔癌細胞株で強発現していたmiRNAは、miR-196a, miR-155であった。一方、発現減弱していたmiRNAはmiR-100, miR-125b, let-7c, let-7b, miR-222であった。これらの同定されたmicroRNAについて、IPA Softwareを用いて、癌関連遺伝子ネットワーク解析を行ったところ、TGF-βを中心としたネットワークが形成された。このことから、口腔癌の発癌メカニズムが明らかとなり、TGF-βを制御することとが口腔癌の診断・治療に役立つ可能性を示唆された。 また、miR-125bは臨床検体において、口腔癌50症例中43症例にmiR-125bの発現抑制が確認され、臨床指標においては、腫瘍の大きさ、TNMステージ分類及び予後との有意な相関が認められた。そこで、miR-125bを口腔癌細胞株HSC2、HSC3を用いて、遺伝子導入し、増殖能に関して検討を行った。その結果、miR-125bを過剰発現させた細胞株はコントロール群と比較して、増殖能が有意に抑制されていた。これらの発現、機能解析を行った結果から、miR-125bは口腔癌において、癌の発症・進展に関与する重要な機能を有していることがわかった。
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