2013 Fiscal Year Research-status Report
口腔内腫瘍病変の悪性化と環境因子の相関―TRPチャネルをめぐって―
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24792210
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
榊原 晶子 神戸大学, 医学部附属病院, 医員 (00569866)
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Keywords | TRPVチャネル |
Research Abstract |
①正常粘膜におけるTRP-Xの発現様式の解析 手術の際に得られた口腔粘膜を一部採取し溶解液中でホモジェナイズを行い、total RNAを採取。Poly-Tカラムなどを用いてmRNAを抽出した後、逆転写酵素を用いてcDNAライブラリーを作成。TRP-Xに対する特異的プライマーを用いてPCRを行い、その発現を確認。設計を行ったPCRプライマーが有効であることを確認した後、プローブ法を用いてreal time PCRを施行。 ②同様に、口腔内扁平上皮癌におけるTRP-Xの発現解析および部位別評価も行っている 腫瘍性病変でTRPVが多く発現しており、正常粘膜では発現が少ないことが明らかになってきている。 温度刺激により、口腔腫瘍の発生頻度が上がることが示唆される。今後もひきつづき検体の収集を継続し、母数を増やす。また、PCRの反応温度を変更するなどし、TRPVチャネルの発現が再現性のあるものかどうかを確認する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
腫瘍だけではなく、前癌病変におけるTRPVチャネルの発現も研究を進めたいと考えているが、前癌病変は小さいものが多く、症例としても限られているため、実際は検体が十分に集められていない。腫瘍は多く、40検体ほどが収集できているため、こちらをメインに研究を進める。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでのところ、立てた仮説が立証できつつある。腫瘍性病変ではTRPVチャネルの発現量が正常粘膜に比べて多いことがわかっている。検体数を収集しながら引き続き検討を進める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初の予定よりも、検体収集が進まなかったため、予定していた薬品や消耗品の購入もやや後回しになっている。また、ケミルミカメラの購入も予定している。 主に消耗品や薬品に使用する。ケミルミカメラの購入を検討している。
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