2014 Fiscal Year Research-status Report
口腔内腫瘍病変の悪性化と環境因子の相関―TRPチャネルをめぐって―
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24792210
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Research Institution | Kobe University |
Principal Investigator |
榊原 晶子 神戸大学, 医学部附属病院, 助教 (00569866)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | TRPVチャネル |
Outline of Annual Research Achievements |
①正常粘膜におけるTRP-Xの発現様式の解析 手術の際に得られた口腔粘膜を採取し、溶解液中でホモジェナイズし、total RNAを採取。Poly-Tカラムを用いてmRNAを抽出した後、逆転写酵素を用いてcDNAライブラリを作成。TRPに対する特異的プライマーを用いてリアルタイムPCRを施行。 ②同様に口腔内扁平上皮癌におけるTRPの発現解析、部位別評価を行った。腫瘍性病変でTRPVが多く発現している。TRPV1とTRPV3の発現が多く、TRPV2とTRPV4は少ない。温度刺激による口腔腫瘍の発生頻度の上昇が示唆される。母数も当初の目的に達しつつあり、論文記述を検討している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
腫瘍と正常細胞の収集は予定通りに行えたが、前がん病変である白板症が採取できていない。前がん病変は、その大きさ自体が組織採取可能なほど大きくないためである。腫瘍と正常細胞をメインに実験を進めている。
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Strategy for Future Research Activity |
立てた仮説が立証できている。腫瘍性病変でTRPVチャネルが多く発現しているので、このまま引き続き検証する。
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Causes of Carryover |
ほぼ使用計画通りの収支であったが、わずかに繰越額が生じた。当初の予定よりも検体収集がやや遅延したことも影響した。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
主に消耗品や試薬に使用する。
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