2012 Fiscal Year Research-status Report
ノートパソコンとのUSB接続によるポータブル歯科・口腔外科内視鏡システムの開発
Project/Area Number |
24792240
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
岩井 俊憲 横浜市立大学, 附属病院, 助教 (00468191)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 歯科 / 口腔外科 / ポータブル内視鏡 |
Research Abstract |
本研究の目的は患者の生活の質(QOL)向上を目指した低侵襲な内視鏡を用いた歯科・口腔外科治療を大学附属病院などの大規模な病院だけでなく,小規模な病院や一般開業医(歯科医院やクリニック)にも普及させるために,安価かつ省スペースな内視鏡システムとして,ノートパソコン(OS:Windows)とのUniversal Serial Bus(USB)接続によるポータブル歯科・口腔外科用内視鏡システムを開発することである.これまでに開発してきたプロトタイプの歯科・口腔外科用内視鏡システムを改良し,まず本年度はノートパソコンとのUSB接続によるポータブル歯科用内視鏡システムを開発した.システムの構成は先端チップ,ハンドピース,USBケーブル,フットスイッチ,ビュアーソフトであり,ノートパソコン(OS:Windows)にハンドピースとフットスイッチをUSB接続することで使用可能となる.内視鏡の種類は根管治療用のスコープ1種類(根管チップ),歯周病治療用のスコープ3種類(軽等度,中等度,重度歯周チップ)を開発した.ノートパソコンにソフトウェアをインストールし,スコープとノートパソコンをUSB接続することで簡単に使用可能となり,ポータブルな内視鏡システムとして作動した.本内視鏡システムを臨床応用したところ,根管内や歯周ポケット内が明瞭に観察できるようになり,見えない,見にくい部位の可視化により精度の高い歯科治療が実現できると思われた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
本年度は口腔外科用内視鏡システムより先行して,まずノートパソコンとのUSB接続によるポータブル歯科用内視鏡システムを開発できた.本システムの作動は良好であり,それを商用化することができたため.
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Strategy for Future Research Activity |
本年度はノートパソコンとのUSB接続によるポータブル歯科用内視鏡システムを開発しそれを商用化できたため,今後は口腔外科手術用内視鏡システムとして新しい内視鏡を開発していく予定である.
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
内視鏡の開発・改良にかかる費用や画像構築に必要なソフトウェアの保守契約費用などに使用する.また,学会発表のための旅費や英文校正費,論文別冊代などに研究費を使用する.本年度ではまず歯科用の内視鏡システムをまず開発したため,口腔外科用の内視鏡システムの開発が遅れたため,次年度への研究費の繰り越しが生じた.
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Research Products
(1 results)