2012 Fiscal Year Research-status Report
腺様嚢胞癌細胞に対する新規抗癌ウイルス製剤テロメライシンの効果の検討
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24792254
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Research Institution | Showa University |
Principal Investigator |
栗原 祐史 昭和大学, 歯学部, 助教 (90514969)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 口腔癌 / ウイルス治療 / テロメラーゼ |
Research Abstract |
テロメラーゼは、癌細胞特異的に発現していることが知られており、癌治療の標的として最も注目されている分子の一つである。口腔癌においても82%以上にテロメラーゼが発現しており、テロメラーゼ構成成分であるhTERT( human telomerase reverse transcriptase)をプロモーターとしたウィルス製剤の有効性が期待される。一方、腺様嚢胞癌は化学療法、放射線療法の感受性が低く、有効な治療法がない。そこで本研究では、テロメラーゼ作動性の癌特異的ウィルス製剤(テロメライシン&テロメスキャン)の腺様嚢胞癌に対する効果の基礎研究に基づいて、ウィルスによる癌細胞融解だけでなく、生存した癌細胞に対しても口腔癌の増殖、浸潤転移を制御させる臨床応用を目指した新たな治療戦略の早期開発を行った。平成24年度は、細胞レベルでのウイルス製剤の機能解析を主に行った。その結果、腺様嚢胞癌細胞にウイルスの受容体であるCAR、核内にウイルスの複製に必要なhTERTの存在を明らかにした。また、実際に感染させることにより、腺様嚢胞癌細胞に抗腫瘍効果をもたらし、そのメカニズムとして細胞内でのウイルスの増殖が明らかになった。この結果を元に本ウイルスのin vivoでの効果について腫瘍移植モデルにおける腫瘍増殖抑制効果およびリンパ節転移への影響について解析中である。また、テロメスキャンを用いて、容量依存性のGFP発現と細胞障害活性出現の時間的経過を観察している。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成24年度は細胞レベルの実験を予定しており、おおむね予定通りの結果を得ることが出来たため。 次年度は動物実験および細胞レベルでの可視化の可能性を検討する予定であり、既に準備を開始している。
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Strategy for Future Research Activity |
次年度は腺様嚢胞癌細胞の同所性移植モデルにおける腫瘍塊の増殖抑制効果およびリンパ節転移への影響について解析する。そのため、細胞レベルより結果が出るのに時間がかかるため、より計画的に実験を計画する必要があると考える。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
ヌードマウスおよび研究に使用する試薬などの消耗品を購入予定である。
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Research Products
(1 results)