2013 Fiscal Year Annual Research Report
食物の硬さの違いは子孫の顎形態にも影響するのか? ―形態情報エピジェネティクス―
Project/Area Number |
24792284
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
柳田 剛志 岡山大学, 大学病院, 助教 (90534793)
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Keywords | 歯科矯正 / 不正咬合 / 顔面形態 |
Research Abstract |
これまで、ラットに軟食を食べさせて飼育すると、硬食を食べさせて飼育したラットに比較して顎骨の形態が変化することが知られていたが、申請者らは、同成分の粉末餌と固形餌を与えることによって生じるマウス顎骨の微妙な形態変化を、3DCTを用いた形態比較手法の開発によって検出し、食餌の違いがマウス顎骨形態に変化を生じさせることを明らかにした。 (ここまでの研究成果はH25年度の歯科基礎医学会、日本矯正歯科学会で発表) 申請者はさらに、これらの顎態変化をおこしたマウス咬筋から得られたRNAサンプルをマイクロアレイにより解析し、食餌の硬さの違いで大きく発現量が異なる遺伝子群を同定した。これらの遺伝子群の発現領域は、7番染色体の320000~350000の領域に集中していることが分かった。しかしながらマウス遺伝子のこの部位の領域から転写されるmRNAの情報は未だ無く、Predictedな転写産物情報がGene Bankに登録されているのみであった。実際にPredicted mRNAの情報を基にして転写産物のクローニングを試みたところ、新しい構造のスプライシングバリアントがクローニングされた。このクローニングされた遺伝子については、現在強制発現ベクターやリコンビナントタンパク質を作製し、in vitroの実験を進行させている。
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[Journal Article] Gap-junction-mediated Communication in Human Periodontal Ligament Cells2013
Author(s)
Y Ishihara, N Kawanabe, K Sumiyoshi, Y Yoshikawa, M Nakamura, Y Imai, T Yanagita, H Fukushima, H Kamioka, T Takano-Yamamoto, T Yamashiro
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Journal Title
Journal of Dental Reserch
Volume: 92
Pages: 635-640
DOI
Peer Reviewed
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