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2012 Fiscal Year Research-status Report

抗ユビキチン化ペプチドを用いた骨格筋萎縮治療法の開発

Research Project

Project/Area Number 24792289
Research InstitutionThe University of Tokushima

Principal Investigator

川合 暢彦  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 助教 (40437588)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2014-03-31
Keywords骨格筋萎縮 / ユビキチン-プロテアソーム経路 / IGF-1シグナル / Cbl-b / 機能性ペプチド
Research Abstract

本研究は、Cbl-b阻害ペプチドの投与実験により個体レベルでの筋萎縮回復を検討することで、本ペプチドによる筋萎縮治療法の有効性を確立することを目標とする。初年度では、マウス筋芽細胞由来C2C12細胞を用いて、合成オリゴペプチドによるCbl-bのIRS-1ユビキチン化阻害効果がアテロコラーゲンをデリバリー担体として用いることで増大することをin vitroにおいて明らかにする。
1. ペプチド/アテロコラーゲン複合体の筋管における局在性の検討 C2C12細胞を分化誘導培地 (2%ウマ血清) にて3日間培養後、N末端に蛍光色素 (FITC) を付与した合成オリゴペプチドとアテロコラーゲン (AteloGeneTM, 高研, 東京) を培地に添加した。24時間後にPBSで洗浄後、蛍光顕微鏡にて観察を行い、ペプチド/アテロコラーゲン複合体が筋管細胞に導入されていることを確認した。
2. ペプチド/アテロコラーゲン複合体によるIGF-1シグナル抑制阻害作用の検討 in vitroにおける筋萎縮モデルとして無血清培地による低栄養培養を使用した。C2C12細胞を分化誘導培地 (2%ウマ血清) にて3日間培養後、無血清培地に変更し、ペプチド/アテロコラーゲン複合体を添加した。24時間後に位相差顕微鏡にて筋管の直径を計測したのち、細胞を回収してウエスタンプロット解析を行った。ペプチド/アテロコラーゲン複合体投与により、有意な筋管萎縮抑制とIRS-1の分解抑制が確認された。
これまでの結果をもとに、来年度は筋萎縮モデルマウスを用いて合成オリゴペプチドによる個体レベルでの筋萎縮回復効率の検討を行う。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.

Reason

初年度の目標は合成オリゴペプチドによるCbl-bのIRS-1ユビキチン化阻害効果がアテロコラーゲンをデリバリー担体として用いることで増大することをin vitroにおいて明らかにすることであった。本目標は達成することができたと共に、これまでの結果は今後行うin vivo でのペプチドの投与条件の決定に使用されるため、今後の研究の進展に寄与するものであった。

Strategy for Future Research Activity

来年度は筋萎縮モデルマウスを用いて合成オリゴペプチドによる個体レベルでの筋萎縮回復効率の検討を行う
合成オリゴペプチドの筋萎縮改善効果を個体レベルで明らかにするため、筋萎縮モデルマウスにペプチド/アテロコラーゲン複合体を投与する。実験には7週齢のC57BL/6野生型マウス10匹を使用する。筋活動の測定にはテレメトリー長時間自動計測システム(Data Sciences International (DSI), St. Paul, USA)を使用し、ワイヤレスで終日測定を行う。全身麻酔下で筋電図記録用送信器をマウス背部に埋め込み、術後1週間の回復期間ののち2週間尾部懸垂を行う。その間、右側腓腹筋にペプチド/アテロコラーゲン複合体50μlをin vivoでの実験結果をもとに設定した投与条件で直接投与を行うとともに、同部の終日筋活動を測定する。その後、腓腹筋を摘出して、合成オリゴペプチドによるCbl-bのIRS-1のユビキチン化阻害効果を検討するため、組織学、生化学ならびに運動生理学的解析を行う。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

今後の研究は現有機器で行うため設備備品の計上はなく、実験動物、薬品および器具の購入の費用を消耗品として計上した。その他、研究成果の国内、海外での学会および論文発表に必要な費用や動物飼育費も経費として積算した。なお、次年度への繰越額は消耗品の購入に使用する予定である。

  • Research Products

    (1 results)

All 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] Changes in activity and structure of jaw muscles in Parkinson's disease model rats.2013

    • Author(s)
      Nakamura S, etal.
    • Journal Title

      Journal of oral rehabilitation

      Volume: 40 Pages: 205~213

    • DOI

      10.1111/joor.12030

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2014-07-24  

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