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2013 Fiscal Year Annual Research Report

下顎器官形成期におけるエピジェネティック制御解析

Research Project

Project/Area Number 24792293
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

寺尾 文恵  九州大学, 歯学研究科(研究院), 助教 (10510018)

Keywords発生・分化 / 細胞・組織 / エピジェネティック
Research Abstract

顎顔面領域を含め、様々な器官の形態形成は、環境要因やエピジェネティック要因などが相互に関与して制御されている。本研究では、エピジェネティクス要因の一つとしてヒストン脱アセチル化酵素(HDAC)に注目し、発生期の顎顔面領域のパターン形成、とくに下顎の形態形成におけるエピジェネティック制御を解明することを目的とした。
まず、ラット胎生期下顎隆起器官培養への導入に先立って、マウス軟骨前駆細胞株であるATDC5へHdac1 shRNAベクターおよびHdac1 siRNAのトランスフェクションを行い、培養1日後、2日後に細胞よりTotal RNAおよびタンパク質を回収した。得られたTotal RNAを逆転写によりcDNAを作製、リアルタイムPCR解析により、Hdac1のノックダウンを確認した。また、Western blotting法にてHDAC1タンパク量の減少を確認した。
また、アセチル化ヒストン抗体を用いてヒストンのアセチル化活性の変化を検討した結果、shRNAベクターを導入して1日後にヒストンH3のアセチル化が増加していた。
次に、Hdac1のshRNAベクターおよびsiRNAを胎生期下顎隆起器官培養へ導入を行った。導入は下顎隆起の右側側方部に行い、左側を対照側とした。導入7日後にホールマウントアルシアンブルー染色を行い、メッケル軟骨の形態を観察した。その結果、導入側において、メッケル軟骨の形態異常が認められ、左右非対称の形状を示した。
これらのことより、ラット胎生期下顎隆起において、Hdac1はメッケル軟骨の形態形成制御に関わることが示唆された。

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Published: 2015-05-28  

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