2013 Fiscal Year Annual Research Report
転写因子IRF-4による骨リモデリング制御機構の解明
Project/Area Number |
24792297
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
小原 悠 長崎大学, 大学病院, 医員 (70623825)
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Keywords | 歯学 |
Research Abstract |
IFN(interferon)は転写因子IRFs(interferon regulatory factor)によって誘導され、このIFN-IRF系は主に免疫分野で注目・検討されている因子である。IRFsは感染症・炎症性疾患・癌化の制御等への関与が報告されているのだが、先だってIRFs の一つIRF-8が破骨細胞形成抑制性に働くことが報告された。 破骨細胞は、RANKLやTNF-αによって誘導され骨吸収を引き起こし、誘導調節はIFNを含む様々なサイトカインによって行われることが確認されている。多発性骨髄腫は臨床的に骨症状を有し、また発症に関係していると報告されたIRF-4もまた骨代謝機構に影響を与えているのではないかと考えた。 in vitroにおいて、マウスの骨髄細胞を培養し破骨細胞形成を行う方法で、IRF-4発現の状態を検討した。マウス骨髄細胞にRANKLとM-CSFを作用させ、経時的に細胞を回収。破骨細胞の形成に伴い、IRF-4、NFATc1のmRNA量が共に、有意に増加することを確認した。IRF-4は破骨細胞形成に対し作用を示すと考えられる。
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Research Products
(4 results)