2012 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24792301
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Health Sciences University of Hokkaido |
Principal Investigator |
福田 敦史 北海道医療大学, 歯学部, 助教 (10453276)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 歯学 / 齲蝕予防 / 3DS / バイオフィルム / 無機イオン |
Research Abstract |
S. mutansなどの細菌が存在するプラークは齲蝕の原因とされ、齲蝕予防としてプラークコントロールが行われているが、プラークを完全に除去することは不可能である。したがって、エナメル質に付着したプラークをS. mutans、S. sobrinusなどの齲蝕原因菌を減少させ、かつCa、P、Fが豊富に蓄積させれば、齲蝕予防に極めて有効であると考えられる。そこで本研究は、再石灰化を促進させることができる非齲蝕誘発性プラークの開発を目的としている。 今年度は予備実験として、S. mutans、S. sobrinusをブドウ糖を排除したTSB培地にて24時間培養後の濁度を確認後、900ppm NaF溶液、450ppm NaF溶液、225ppm NaF溶液、NaF配合歯磨剤溶液(4倍希釈)を添加した。24時間後の各細菌の濁度を確認し、コントロール群との差を調べた。その結果、NaF溶液においてS. mutans、S. sobrinusともに減少が認められ、900ppm NaF溶液が最も減少した。しかし、NaF配合歯磨剤溶液(4倍希釈)はコントロール群との差はなかった。 今後は被験者から唾液とプラークを採取し、それぞれの無機イオン濃度と細菌叢を調べる。さらに、3DS使用後の唾液とプラークの無機イオン濃度と細菌叢を調べ、プラークの細菌学的、生化学的変化について検討する予定である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
初年度にて本学倫理委員会に申請し承認を得る予定であったが、プラーク採取にあたり2日間あらゆる歯口清掃を禁止することは被験者に不利益がなるなどを理由に承認されなかった。したがって、被験者を対象とした研究が実施できなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
早急に倫理委員会にて承認が得られるよう、実験計画の再考と修正を行う。承認され次第、被験者から唾液とプラークを採取し、それぞれの無機イオン濃度と細菌叢を調べる。さらに、3DS使用後の唾液とプラークの無機イオン濃度と細菌叢を調べ、口腔内の細菌学的、生化学的変化について検討する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
唾液およびプラークの無機イオン濃度を測定するために、高速イオンクロマトグラフィで使用する消耗品の購入に使用する。また細菌叢を調べるために、リアルタイムPCR法で使用する試薬、消耗品の購入に使用する。
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Research Products
(4 results)