2012 Fiscal Year Research-status Report
miRNAを標的とした歯周炎症誘導性インスリン抵抗性の制御を目指す基礎研究
Project/Area Number |
24792331
|
Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
山下 明子 広島大学, 医歯薬保健学研究院(歯), 助教 (70511319)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
|
Keywords | 歯周病 / メタボリックシンドローム |
Research Abstract |
日本糖尿病学会年次学術集会,日本歯周病学会,日本歯科保存学会に参加し,メタボリックシンドローム関連遺伝子,アディポサイトカインとその治療薬および歯周病に関する最新の情報を収集を行った。 1.脂肪細胞(3T3-L1)とマクロファージ(RAW264.7)を共培養する。共培養には申請者がすでに確立した手法である細胞非接触型のトランスウェルシステムを用いた。 2.細菌LPS刺激ありとなしのmiRNAマイクロアレイ解析:数時間ごとのタイムコースを設定し,共培養した脂肪細胞のmiRNAを回収し,マイクロアレイ法を用いてmiRNA発現を解析した。 3.先行研究で明らかにした同様の実験系から得られたDNAマイクロアレイデータ(Yamashita A. et al., Int J Obese., 2008)と今回得られたmiRNAマイクロアレイデータの結果を照らし合わせ,産生性に著明な変化があったmiRNAの中から血管病変やインスリン抵抗性に関連するmiRNAを抽出している最中である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
計画に基づき順調に研究を進め、ほぼ予定どおりにmiRNAの抽出を進めている。
|
Strategy for Future Research Activity |
miRNA細胞導入等によってmiRNAの働きを阻止または助長し,その結果遺伝子発現にどのような影響を及ぼすのかリアルタイムPCR等を用いて解析を行う。 遺伝子発現量の変化が著明に確認できたものに関して,細胞上清中の産生性をタンパクレベルで定量的な濃度測定を行う。この濃度測定には市販のELISA測定キットを用いる。 抽出したmiRNAが脂肪細胞‐マイクロファージ相互作用に与える影響を統計学的手法を用いてその差異を検討し,その影響を網羅的に解析する。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
細胞管理、RNA解析のための試薬や消耗品の購入を計画している。
|