2013 Fiscal Year Research-status Report
インシュリン抵抗性関連遺伝子多型が抗菌的歯周治療の効果に及ぼす影響について
Project/Area Number |
24792352
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
松本 沙耶香 新潟大学, 医歯学総合病院, 医員 (50515749)
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Keywords | 遺伝子多型 / 歯周炎 / 糖尿病 |
Research Abstract |
昨年度からの継続として、本研究の目的は無作為化比較試験によって、2型糖尿病患者の抗菌的歯周治療がインシュリン抵抗性関連遺伝子多型により歯周秒の重症度に及ぼす影響を疫学的に解明することである。 1.対象者の抽出(24、25年度で完了):新潟大学医歯学総合病院糖尿病来受診中の2型糖尿病患者(40歳以上)のうち、以下の条件をみたす40名(男性20名,女性20名)を対象とする。内科的基準:HbA1c 6.0%以上かつ歯周病治療前2ヶ月及び研究期間中は糖尿病治療内容を変えない・歯科的基準:現在歯数が10本以上かつ歯周ポケット4mm以上の歯が4本以上存在する。2:「研究対象者無作為割付け」無作為化比較試験で抗菌剤使用(介入群)と、歯周治療未実施(対照群)に割付。3:「介入群の歯周治療」研究0週~8週、2週毎に機械的歯面清掃、口腔清掃指導を実施。2週毎にMinocycline抗菌剤を歯周ポケット4mm以上部位に投与。4:「研究対象者の採血」研究0週、16週に血清、血漿の採血(20ml)を実施(血清:アディポネクチン、レプチン、高感度CRP、TNF-α、他血液生化学一般を株式会社BMLに遺伝子多型の解析は株式会社サインポストに依頼)。5:「研究対象者の歯周組織診査」研究0週、16週、24週に歯周組織診査(6点法)を実施。6:「研究対象者の唾液検査」研究0週、16週に刺激唾液を採取し、株式会社GCに歯周病菌P.g(Porphyromonas gingivalis)菌数の分析を依頼。7:「データの分析」作成したデータセットを用いて、MCP-1遺伝子A2518G、PPARγ遺伝子Pro12Ala、IRS-1遺伝子Gly972Argの遺伝子多型と歯周組織指標及び血清アディポネクチン・TNF-α・MCP-1・高感度CRP・HbA1cの治療前後の変化量を比較分析する。 3.「論文投稿」研究成果を国際的歯科学術誌へ投稿する。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
対象者の抽出のため、内科担当医の協力を得るため説明会を実施するための準備等に時間がかかった。また、被験者の抽出は完了したが、介入群への歯周治療及び介入・コントロール群の観察期間が終了していない。
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Strategy for Future Research Activity |
対象者への介入と並行して、データセットの作成・データのチェックを実施していく。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
対象者の抽出に時間がかかったため、26年度に検査費を繰り越したため、使用額に差額が生じた。 「研究対象者の採血」研究0週、16週に血清、血漿の採血(20ml)を実施(血清:アディポネクチン、レプチン、高感度CRP、TNF-α、他血液生化学一般を株式会社BMLに遺伝子多型の解析は株式会社サインポストに依頼するため使用する。
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Research Products
(1 results)