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2014 Fiscal Year Annual Research Report

多波長LED照射による歯周疾患予防効果の向上

Research Project

Project/Area Number 24792368
Research InstitutionThe Nippon Dental University

Principal Investigator

石黒 一美  日本歯科大学, 生命歯学部, 助教 (20508486)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
KeywordsLED光 / 歯周病 / Porphyromonas gingivalis / 歯肉線維芽細胞
Outline of Annual Research Achievements

LED光照射による、Porphyromonas gingivalis菌株(以下、P.g菌)の殺菌効果について、今年度は、標準菌株ATCC33277に加え、強毒株として知られているW83への影響を調べた。赤色光では殺菌作用が弱く、青色光では殺菌作用が認められた。白色LEDには様々な方式があるが、手用歯ブラシに搭載されている青色光と黄色蛍光体を組み合わせた方式の白色LED(以下、疑似白色LED)では、青色光以上の殺菌効果が見られた。P.g菌の有するポルフィリンの励起波長では青色光付近が最大であるが、500nm以上の複数の小さな励起波長(Q波)がある。疑似白色LED光は波長の幅が広く、Q波も網羅しているためだと考えられる。
これらの殺菌作用に基づき、我々はヒト由来培養歯肉線維芽細胞株(以下、Gin-1細胞)に対するLED光の影響も調べた。歯周治療領域に応用するため、近年、数多くのLED光を用いた基礎研究がなされているが、そのどれもが既存のLED照射装置を用いているため、照射条件を細かく設定することができない。しかしながら、我々が独自で作製したLED照射装置は、異なる波長のLED光を用いるだけでなく、照射出力(W)を変化させることができるため、青色光、赤色光の2波長のLEDの出力を100、200、300 mWとして、単位面積当たりのエネルギーが10、20、30 J/cm2となるようにGin-1に照射し、細胞増殖率をMTT改良法で調べた。その結果、赤色光では細胞への影響に変化はなかったが、青色光は出力を上げることにより、Gin-1細胞増殖率が減少する傾向が見られた。これらのことから、臨床応用に向けて安全な照射条件を探索していく必要があると考えられた。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] LED照射が歯肉線維芽細胞に与える影響 -波長と出力による違い-2014

    • Author(s)
      石黒一美、倉治竜太郎、荒井俊輔、村樫悦子、沼部幸博
    • Organizer
      第26回日本レーザー歯学会学術大会
    • Place of Presentation
      タワーホール船堀(東京都江戸川区)
    • Year and Date
      2014-12-06 – 2014-12-07

URL: 

Published: 2016-06-01  

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