2016 Fiscal Year Annual Research Report
Decision support program for community-dwelling elderly and healthcare professionals
Project/Area Number |
24792384
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
吉江 悟 東京大学, 医学部附属病院, 特任研究員 (00466880)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 看護倫理学 / 在宅医療 / 在宅看護 / 意思決定 / 研修 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成28年度は、前年度に実施した研修会を発展させ、一市において実際の事例を用いた事例検討会形式による研修会を開催した。介護保険法に基づく地域ケア会議への応用も可能となるよう実施手順の明確化に努めつつ、他方手順が煩雑となってしまうことで現場での応用が難しくなることも多くみられることから、シンプルな構成に努めた。また、地域の多職種間で、職種間のヒエラルキーを排して本人(患者・利用者・住民)中心の検討に集中できるような枠組み(事例検討会に参加するにあたって参加者に共通して目を通してもらう心構え)についても、必要最小限の内容を検討した。 加えて、看護職等の専門職による地域在住高齢者等の中長期的な意思決定支援の形を模索するべく、まだ介護サービスを利用していない地域在住の自立高齢者(ただし高齢のため何らかの疾患で外来定期受診はしている者が多い)向けにタブレット端末を貸与し、看護職との定期的なやり取り(オンライン・オフライン)により、将来自身が要介護状態になったときの暮らし方を少しずつ具体的に考えていくしアドバンス・ケア・プランニング支援の試行を開始した。今後この取り組みを継続し、中長期的なアウトカムを評価していく。
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