2013 Fiscal Year Research-status Report
Project/Area Number |
24792391
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
間脇 彩奈 名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (10533341)
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Keywords | リンパ浮腫 |
Research Abstract |
リンパ浮腫患者の治療として有効とされる複合的治療(CDT)には、スキンケア、医療徒手リンパドレナージ(MLD)、圧迫療法、圧迫下での運動療法、生活指導の5つの手法が含まれている。しかし、それぞれのケアの根拠や個別的なケア方法については根拠が乏しいのが現状である。特に「スキンケア」については、経験的に一般的なケアとして清潔の維持、保湿等が行われているに過ぎない。リンパ浮腫の発生や悪化にも繋がりかねない、スキンケアについては、まず、リンパ浮腫患者の皮膚の現状を知り、適切なケアを提供することは重要と言える。そこで、本研究の目的は、リンパ浮腫患者の皮膚の状態を明らかにし、より具体的なスキンケア方法を開発することとした。 本研究ではまず、リンパ浮腫患者の皮膚の特徴を明らかにすることから始めている。前年度は、研究者自身のリンパ浮腫セラピスト資格の取得、患者のリクルート方法の確立まで進めることが出来た。今年度は上肢リンパ浮腫を発症した患者を被験者として、上肢の皮膚について、角質水分量、皮膚pH、皮膚弾性力、皮膚血流量、皮膚の表面構造を評価項目として測定した。また、同時に被験者に対しては4週間のCDTの介入を行い、CDTの介入による皮膚の変化についても分析を行うため、測定を行った。これらの測定結果については現在、分析中である。 平成26年度は、引き続き患者のリクルート及びCDTの介入、測定を行っていき、これまでの測定結果と併せて分析を続け、学会発表、論文の投稿を行うことを課題としている。 なお、今年度の研究資金は、圧迫療法用の弾性包帯等の購入、国内外の学術集会への参加、分析用PCの購入に使用した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
今年度は上肢リンパ浮腫患者を対象として、調査を進めることが出来た。
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Strategy for Future Research Activity |
これまでの調査は上肢のリンパ浮腫患者が中心となっていたため、来年度は下肢のリンパ浮腫患者も対象としてリクルート及び調査を行っていきたいと考えている。 また、最終年度となるため、これまでの調査結果を分析し報告していきたいと考えている。
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