2013 Fiscal Year Research-status Report
看護師の転倒リスク場面における視覚情報の取り込みと臨床判断
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24792403
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Research Institution | Ishikawa Prefectural Nursing University |
Principal Investigator |
寺井 梨恵子 石川県立看護大学, 看護学部, 助手 (90457888)
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Keywords | 転倒リスクアセスメント / 視線解析 |
Research Abstract |
平成24年度は転倒リスク顕在場面を一定時間観察した際に、重要な部位エリアを注視しているか、予想されるアセスメントをアセスメントできているかについて調査し、分析を行った。研究成果の一部を第17回日本看護管理学会学術集会にて発表した。これらの成果について論文投稿の準備を行った。 平成25年度は、平成24年度に調査した内容について追加分析を行った。「転倒リスク場面の注視時間・回数・部位エリア数について新人・熟練看護師間で違いはあるのか」について分析した。リスク潜在場面では、いずれも有意差を認めなかった。一方、リスク潜在場面では、注視回数・時間・部位エリア数いずれも有意差を認めた。次に「転倒リスク場面において注視部位エリアの注視回数・時間について新人・熟練看護師間で違いはあるのか」について分析した。潜在場面の「オーバーテーブルの下」のみに有意差を認めた。さらに「転倒リスク場面においてどこに重点を置いているのか、新人・熟練看護師間で違いはあるのか」ついて分析した。熟練・新人看護師いずれも潜在場面・顕在場面ともに、「足元」を長く注視している人が多かった。次に「転倒リスク場面において各部位エリアを注視している人の割合に新人・熟練看護師間で違いはあるのか」について分析した。潜在場面において、熟練看護師は注視割合の上位に重要部位エリアが全て含まれていたが、新人看護師は3つの重要部位エリア中2つのみ注視している割合が高かった。顕在場面において、熟練看護師は重要部位エリアの4/6項目を半数以上が注視しているのに対して、新人看護師は1/6であり、重要部位エリアを見ていない人が多かった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
当初予定していた追加調査を実施できていない。また、分析を完了しておらず、予定していた論文投稿に至っていないため。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度終了を平成26年度終了へと延長を行う。 平成26年度前半に分析全て終了し(特に質的データの分析)、追加調査が必要であれば年度の中期に実施する。また後半に論文を投稿する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
当初予定していた追加調査を実施できていない。また、分析を完了しておらず、予定していた論文投稿に至っていないため次年度へ繰越し延長する。 引き続き分析を行う。必要に応じて人件費を計上する。 分析の結果によって追加調査が必要となる。その場合、謝礼および調査のための交通費を計上する。 研究成果を平成26年度中に学会発表および論文投稿を行う。そのための参加費・旅費・英文翻訳費を計上する。
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