2013 Fiscal Year Research-status Report
既卒採用看護師の職場適応促進策―日本版メンターシッププログラムの構築に向けて―
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24792415
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Research Institution | St. Luke's College of Nursing |
Principal Investigator |
伊東 美奈子 聖路加国際大学, 看護学部, 助教 (00550708)
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Keywords | 看護学 / メンター / メンターシップ / 既卒採用看護師 / 離職防止 / 職場適応促進 |
Research Abstract |
前年度に引き続き、メンターシップを構成する要素やメンター独自の機能を明らかにするために、主に国外文献の文献検討を継続して行った。 抽出した文献のうち、病院に新規採用された看護師に対し、実際にメンターシッププログラムを行った介入研究に着目した。プログラムの目的は、新規に採用された看護師(メンティ)の離職防止・職場適応促進が主で、新卒看護師だけでなく、既卒看護師や外国人看護師も対象となっていた。メンターシッププログラムとプリセプターシッププログラムとの区別、メンターになれる条件、メンターの養成方法、メンターとメンティのマッチングの方法、メンタリングの内容、プログラムの期間、メンターの報酬、プログラム終了後の評価方法等において施設間にばらつきがあり、また介入研究の報告数自体も少ないため、世界的にもプリセプターシッププログラムほどプログラムとして確立した段階には至ってないことが推測された。しかし、介入の有効性が示されている研究の結果を統合することで、効果の高いプログラムの立案が可能となり、のちに日本版メンターシッププログラムを構築していく際の参考とすることができる。 また、文献検討の結果、施設によって異なるものの、上記のようなメンターシッププログラムを構成する基本的な要素が抽出できたため、次年度国内の病院で行われている既卒採用看護師向けの受け入れプログラムの実態調査を行う際に、それら基本的な要素を調査項目として活用することができる。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
急を要し、かつ処理に時間がかかる業務が多数発生したため。
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Strategy for Future Research Activity |
可及的速やかに質問紙調査を行う。利用可能な資源をできるだけ利用し、効率的・生産的な研究遂行に努める。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24,25年度に計画されていた質問紙調査をまだ行っていないため、残額が生じている。 可及的速やかに質問紙調査を実施する。
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