2013 Fiscal Year Research-status Report
院内保育所を通じた看護師のキャリア継続のための支援に関する総合的研究
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24792417
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| Research Institution | Toyo University |
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Principal Investigator |
西村 実穂 東洋大学, ライフデザイン学部, 助教 (50611381)
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| Keywords | 院内保育所 / 看護 / キャリア |
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| Research Abstract |
前年度に実施したシラバス分析調査の結果、看護系大学においては看護職としてのキャリアアップや組織の管理者としての後輩や看護学生の人材育成といった意味での継続教育の方法や情報を伝えることに重点がおかれていることが確かめられていた。しかし、看護師としての職業キャリアと個人としての生活キャリア両方のバランスのとれたキャリア教育を行う必要があると考えられるため、前年度の研究結果をもとに、本年度は個人としての生活と職業の継続を関連付ける内容を含む講義を看護系大学において予備的に実施した。その結果、受講生から得られた感想から、講義中に個人としての生活キャリアに関する内容を取り上げることにより、職業キャリアを継続する際に生活キャリアについても考える必要性が伝わっていることがわかり、個人の生活を視野に入れた総合的なキャリア教育に効果がある可能性が高いと考えられた。
院内保育所においては保育者に対するヒアリング調査を行うとともに、保育の流れや院内保育所の課題を把握するための実地調査を複数の院内保育所において行った。保育に参加し、子どもや保育者、また保護者の動きを観察するとともに、日中の保育とは異なる体制で保育が行われる夜間や早朝の保育にも入り、院内保育所の保育の特徴を見出すことができた。
実地調査とヒアリング調査からはこれまでも明らかになっていた問題点があることを確かめるとともに、保育者の勤務環境に課題があることや二重保育を行うことによって生じている課題、小学校との連携の取りづらさなどの新たな課題を見出した。一方で、院内保育所の特徴である小規模である点を活かした保育実践や地域の資源を活かした保育実践の事例を把握することができた。
さらに、キャリア教育実施のための資料を得ること、長時間や夜間など特殊な保育を行う保育所の事例に関する資料を得ることを目的とし、学会への参加や研究者との意見交換を行った。
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| Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
院内保育所の保育士に対する調査および院内保育所の実地調査を行ったことにより、従来明らかになっていた課題に加えて院内保育所保育士の勤務環境等院内保育所の保育の新たな課題が明らかになるといったように院内保育所に関する調査については順調に実施できている。一方、看護師のキャリア教育については医療機関において実際に行われている看護師のキャリア教育に関する調査の実施の必要性の検討が必要であり、実施できていないため、やや遅れている状況であるといえる。
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| Strategy for Future Research Activity |
ヒアリング調査結果をもとに院内保育所保育士を対象として院内保育所において提供する保育内容、保育サービスの実施状況とそれに対する意識を尋ねる質問紙調査を行う。これらの結果をもとに、院内保育所における保育の特殊性に配慮した保育計画の立案方法を検討する。
看護職に対するキャリア教育の実施については養成課程におけるキャリア教育プログラムの立案と、実践、評価を実施し、看護師が職業を継続していくための教育のモデルを示すことを目標とする。
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| Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
25年度の繰越金は、25年度に予定していたヒアリング調査の一部を26年度に行うこととなったため、旅費、交通費として使用することを想定して繰り越したものである。
また、新たに明らかとなった課題の検証を行うために院内保育所保育士に対する質問紙調査およびヒアリング調査を行う必要が生じたため、それに伴う費用が生じることを見越して助成金を繰り越している。
新たに明らかとなった課題の検証を行うために院内保育所保育士に対する質問紙調査およびヒアリング調査を行う必要が生じた。そのため、調査票の印刷費、郵送調査の通信費が必要である。さらに26年度に延期となったヒアリング調査実施のためには調査への協力の得られる複数の保育所に通うために、旅費、交通費が必要になる。その他、調査研究に必要な物品購入、交通費、学会発表、印刷費、複写費を必要とする。
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Research Products
(1 results)
