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2012 Fiscal Year Research-status Report

在宅緩和ケアの質の簡便な評価方法の開発

Research Project

Project/Area Number 24792424
Research Category

Grant-in-Aid for Young Scientists (B)

Research InstitutionTohoku University

Principal Investigator

佐藤 一樹  東北大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (60583789)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsターミナルケア / 緩和ケア / 在宅医療 / 保健医療水準保障
Research Abstract

本研究は、信頼性、妥当性、実施可能性の保証された在宅緩和ケアの質の簡便な評価方法を開発することを目的とする。初年度である平成24年度では、在宅緩和ケアの質の評価項目案の作成を実施計画した。まず、終末期医療、緩和ケア、在宅緩和ケアの質評価に関する文献レビューと緩和ケアに関する研究者と在宅緩和ケアに従事する医師のフォーカスグループインタビューを実施し、在宅緩和ケアの質の指標または実態を表す項目を内容的妥当性・網羅性・実施可能性の観点から抽出した。その結果、在宅緩和ケアの質の指標を抽出することは難しく、在宅緩和ケアの実態を表す項目を抽出できた。次に、専門的な在宅緩和ケアを提供する在宅療養支援診療所1施設の診療を受け、ある1か月間に死亡したがん患者を対象に、作成した項目案を実際に測定して表面的妥当性と実施可能性を検討した。以上から、在宅緩和ケアの実態調査の項目案を作成した。
さらに、当初の計画では平成25年度に実施予定であった項目案の前向き実測調査を1年前倒しして行った。対象施設は、1年間に30名以上の看取りがん患者数を有する在宅療養支援診療所6施設であった。対象施設の医師が診療した終末期がん患者のうち、平成24年度の6か月間に死亡したまたは在宅診療を中止した患者について、作成した在宅緩和ケアの実態調査の項目案を測定した。調査票は、施設の医療者が前向きに記入した。また、評価者間信頼性の検討のため、施設とは独立した調査員が同様の患者について調査票を記入した。平成24年度末時点で、前向き調査の調査結果を分析中である。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

1: Research has progressed more than it was originally planned.

Reason

1年目の目標である在宅緩和ケアの質の評価項目案の作成は、在宅緩和ケアの実態調査の項目案の作成として達成した。さらに、2年目の目標である在宅緩和ケアの質の評価項目案の信頼性・妥当性・実施可能性の検討について、計画を前倒して調査を開始した。

Strategy for Future Research Activity

当初の計画では在宅緩和ケアの質の簡便な評価指標の開発が目的であったが、在宅緩和ケアを提供する在宅療養支援診療所の集まりである在宅緩和ケアクリニック連絡協議会と協力し、全国調査を行うことが可能となった。初年度に開発した項目案を修正し、在宅緩和ケアの全国的な実態調査を行うとともに、在宅死の関連要因の分析や遺族調査による緩和ケアの質評価と組み合わせることで在宅緩和ケアの質の指標の同定を行っていきたい。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

次年度使用額は、今年度の研究を効率的に推進したことに伴い発生した未使用額であり、平成25年度請求額と合わせ、平成25年度の研究遂行に使用する予定である。具体的には、初年度に行った調査について、学会発表に関する旅費と論文発表に関する英語校正費が必要である。2年目に行う全国調査について、調査票の印刷費と郵送費が必要である。そのほかに、資料収集と整理のために物品費と謝金、研究班会議開催のための旅費などが必要である。

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Published: 2014-07-24  

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