2015 Fiscal Year Annual Research Report
心臓足首血管指数の測定を導入した看護的治療「フットケア」の評価に関する実証的研究
Project/Area Number |
24792425
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Research Institution | Akita University |
Principal Investigator |
利 緑 秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (50436185)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | フットケア / 糖尿病 |
Outline of Annual Research Achievements |
フットケアは、現在25名の患者さんに実践できている。足病変が、主に胼胝や爪肥厚が多く、フレーザーで削る処置に多くの時間を要している。足の爪切りはスクウェアカットが基本である旨その都度患者さんに伝えているが、糖尿病の合併症である視力障害も進行しており、実際に実行できているのは数名に留まっている。足に関心を持ち、足をよく診ることについては、指導の成果があり、次回の受診時に足の変化を伝えられるようになる患者が増えてきている。しかし、胼胝処置など自宅では処置できないものもあり、実際のケアについては自宅でもできるケアの指導を検討する必要がある。 研究場所である病院の特徴から、糖尿病の急性期治療がある程度落ち着くと、地域診療に移行する患者も多く、外来で継続してフットケアを実践できる患者はさらに少なくなり、フットケアによる効果判定のためのABI、TBI、CAVIのデータ的な統計学上の比較には、まだ至っていない状況である。しかし、データが悪化している訳ではない。 さらに、すでに神経障害がある患者さんが多く、フットケアだけでは著名な内部血流状況の改善までには至っていない。バランス機能についても、ほとんどが高齢者であり、1分間の閉眼立位が継続できない患者も多く存在することが分かった。フットケアによりバランス機能が改善し転倒予防にも好影響をもたらすことを想定していたが、糖尿病患者に対しては、患者に無理のない範囲でケアを実践し、長期間に亘る地道なデータ収集が必要と考えている。 予定していた研究期間は終了してしまうが、今後も継続してフットケアを実践する患者さんの経過をたどりながら、無理なくデータ収集を継続し、フットケアの評価を継続していく予定である。
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