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2014 Fiscal Year Annual Research Report

下肢リンパ浮腫に対する振動刺激の適応に関する研究

Research Project

Project/Area Number 24792426
Research InstitutionAkita University

Principal Investigator

高階 淳子  秋田大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70436187)

Project Period (FY) 2012-04-01 – 2015-03-31
Keywordsリンパ浮腫 / 振動刺激 / セルフケア / がん治療後後遺症
Outline of Annual Research Achievements

本研究では、がん治療後後遺症としてあるリンパ浮腫に対する振動刺激の適応を明らかにすることを目的としている。
今年度は、子宮がん術後の下肢リンパ浮腫ステージⅡbの患者2名を対象として、振動刺激の介入を行った。
介入方法は、昨年度までの結果を踏まえ、振動(1900回/分)は、弾性着衣なしの状態で振動を与えること、振動を与える部位については、むくみが強く、重苦しいと自覚する部位とした。また、実施前にはSLDをするよう促した。実施時間は、休息時、入眠前等、対象の生活に合わせて、可能な限り毎日実行してもらい、来院時に評価を行った。評価項目は、下肢周径、超音波検査(超音波診断装置にて,下肢の浮腫の状態を観察する)、自覚症状(下肢のだるさ,重さ,痛みなど)、体組成(水分量,筋肉量,代謝等を測定する)とした。
結果、症例1では、介入14週間後には開始前と比べて右下肢(患肢)の太さは、最大2.9㎝減少した。しかし、患者自身はあまりかわらないと感じていた。それ以降マッサージ器の音が同居家族に迷惑をかける、時間がないなどの理由で、ほとんど実施しなくなってしまった。症例2では、毎日就寝時にマッサージ器を使用しており、開始9週間後には、全体的に周径は細くなっていた。しかし、マッサージ器を継続していても21週間後には、開始前とほぼ同じ太さとなっていた。これは、患者から仕事が忙しく長時間立位でいることが多かった、食事摂取量の増加があった、運動をしなくなったと情報があり、それが要因であることが考えられる。
以上より、振動刺激はリンパ浮腫の軽減が見込まれることが示唆された。しかし、日々の生活にそれを導入し、継続するには患者自身のセルフケアに対する積極的な姿勢が重要である。

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Published: 2016-06-01  

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