2014 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
24792433
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Research Institution | Yamaguchi University |
Principal Investigator |
立野 淳子 山口大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (90403667)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 終末期ケア / 集中治療 / 家族 |
Outline of Annual Research Achievements |
ICUにおいて終末期と判断された患者の家族が捉える「望ましい最期」を明らかにすることにより、ICUにおける終末期ケアの質の指標を探索することを目的に、ICUに入室し、終末期と判断された患者の家族より語られた望ましい終末期についてデータ収集を行った。この調査は平成25年より継続して実施している調査であり、平成26年度はデータを追加収集し、データの飽和を目指した。データは、調査協力者である急性・重症患者看護専門看護師が、家族の面会中に、ベッドサイドや面談室などで、「望ましい最期」について語りを促し、看護記録に記録しデータとした。抽出したデータはコード化し、類似性の観点から分類し、サブカテゴリー、カテゴリーを生成した。結果、15患者の家族16名からデータを得られた。家族の年齢は、40代7名、50代2名、60代2名、70代5名で、性別は女性が9名であった。続柄は、妻5名、夫3名、子供8名であった。患者は、50代1名、60代1名、70代8名、80代1名であり、性別は女性が5名であった。看護記録の中から、家族の語った「望ましい最期」に関する記述を抽出した結果、34コードが生成された。さらに内容の類似性から分類した結果、10カテゴリーを生成した。集中治療室で終末期を迎えた患者家族の認識する「望ましい最期」とは、「コミュニケーションがとれること」、「苦しみがないこと」、「外観がかわらないこと」、「最期までお世話ができること」、「これ以上本人を苦しめる治療はしないこと」、「延命処置に関して本人の意思を尊重すること」、「大切な人に会えること」、「傍にいれること」、「体に触れることができること」、「医療者に大切に扱われること」であった。
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