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2013 Fiscal Year Research-status Report

胃切除術を受ける患者のプレパレーション教育プログラムの開発と有効性の検討

Research Project

Project/Area Number 24792434
Research InstitutionKagawa University

Principal Investigator

小笠 美春  香川大学, 医学部, 助教 (70544550)

Keywords胃切除術 / 患者教育 / プレパレーション
Research Abstract

平成25年度は昨年度に引き続き、研究の第一段階として、従来教育群(対照群)のデータ収集を継続した。本研究では、対象者において、入院前外来受診時、入院当日、退院前日、退院後初回外来受診時の4回にわたってアンケート調査を実施している。3月末日時点で、研究協力への同意が得られたのは29名であった。そのうち、データ収集ができたのは、入院前が29名、入院当日が23名、退院前日が22名、退院後初回外来受診時が20名であった。入院前から入院日にかけて、治療方針が変更となった6名、退院前日のデータ収集が不可能であった1名、退院後に再入院などの病状の変化があった2名の合計9名が、研究対象者から除外された。従来教育群(対照群)は30名の症例を目標としており、平成26年度も引き続きデータ収集を継続していく。
研究の第二段階のプレパレーション教育プログラムの開発に向けて、プレパレーション教育内容の文献調査を行った。また、日本看護研究学会や日本看護科学学会、日本クリティカルケア看護学会、日本がん看護学会などに参加し、手術を受ける患者の教育に関する新しい知見の情報収集や、他の研究者や医療者との情報交換を行うことで、研究者としての自己研鑽に努めた。
また、研究の第三段階・第四段階のプレパレーション教育プログラムの実施と評価で使用する、研究者らが開発した「待機手術患者用心配事アセスメントツール(Elective Surgery Worry Assessment Tool;ESWAT)」において、日本看護研究学会雑誌に投稿し、36巻5号で原著論文で採択された。

Current Status of Research Progress
Current Status of Research Progress

3: Progress in research has been slightly delayed.

Reason

平成25年度は当初、プレパレーション教育教材の開発とプレパレーション教育プログラムの実施に取りかかる予定であった。
初年度に倫理委員会の承認後にデータ収集を開始したため、従来教育群(対照群)のデータ収集期間が延長し、平成25年度もデータ収集が完了せずやや遅れたままで研究が継続となった。
入院前から退院後にかけたデータ収集を30症例行う予定であり、残り10症例となったため、平成26年半ばには従来教育群(対照群)のデータ収集が完了すると思われる。

Strategy for Future Research Activity

平成26年度は引き続き第一段階の従来教育群(対照群)のデータ収集を行い、完了させる。さらに、従来教育群(対照群)のデータ収集が完了するまでに、プレパレーション教育教材の開発も完了させる。
プレパレーション教育教材の開発については、消化器外科医師と消化器外科病棟看護師の協力を得て、内容や方法の検討を行い、妥当性を確保する。プレパレーション教育教材は、手術や麻酔に関する術前オリエンテーションや術前訓練、胃切除術後の食事摂取方法や胃切除後愁訴の対処方法について、視聴覚教材とパンフレットを作成する。
従来教育群(対照群)のデータ収集とプレパレーション教育教材の開発が完了次第、第三段階の胃切除術を受ける患者のプレパレーション教育プログラムの実施と評価に着手する。

Expenditure Plans for the Next FY Research Funding

平成25年度は引き続き従来教育群(対照群)とプレパレーション教育教材開発のための準備であったため、当初の予定よりも研究の進行がやや遅れている。研究の進行状況にあわせて研究費の執行を行ったため、当初の見込み額と執行額に差が生じた。しかし、本研究計画に変更はなく、研究費の執行を含め予定通り今後も研究を継続していく。
平成26年度は、従来教育群(対照群)の残りのデータ収集とプレパレーション教育教材の開発、その後にプレパレーション教育群(介入群)への介入と評価を予定している。
従来教育群(対照群)およびプレパレーション教育群(介入群)のデータ収集のための調査員への謝金を計画している。また、視聴覚教材作成のためのナレーターへの謝金、介入の際、視聴覚教材を視聴するために持ち運び可能なタブレットPC、ポータブルDVDの購入を予定している。また、パンフレット作成のための文具やソフト、高画質プリンターなどの諸経費に使用する。
さらに、中間成果発表のための学会参加費と旅費を予定している。平成26年度は研究計画の最終年度となるため、前年度からの研究費も含め、計画を変更することなく執行していく。

  • Research Products

    (2 results)

All 2013

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 「待機手術患者用心配事アセスメントツール」の開発と信頼性・妥当性の検討2013

    • Author(s)
      小笠 美春
    • Journal Title

      日本看護研究学会雑誌

      Volume: 36(5) Pages: 1~12

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 全身麻酔で手術を受ける入院前待機手術患者の健康関連QOLの検討2013

    • Author(s)
      小笠 美春
    • Organizer
      第39回日本看護研究学会学術集会
    • Place of Presentation
      アトリオン(秋田)
    • Year and Date
      20130822-20130823

URL: 

Published: 2015-05-28  

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