2012 Fiscal Year Research-status Report
学生の周手術期看護の知識・技術に応じたステージ変容モデルを用いた教育的介入
Project/Area Number |
24792435
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kagawa University |
Principal Investigator |
野口 英子 香川大学, 医学部, 助教 (40403779)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2014-03-31
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Keywords | 看護技術習得 / 周手術期看護 / シミュレータ教育 / ステージ変容モデル / 術後観察 |
Research Abstract |
本研究の目的は、これまで取り組んできたシミュレータ教育を更に発展させ、タブレット型多機能端末での知識・技術の確認や模擬患者との対話を含んだ看護技術の提供による教育を組み合わせ、学生のレディネスに合わせた働きかけを行うためのステージ変容モデルを用いた看護技術習得に対する教育的介入を行うことである。 平成24年度は第1段階として急性期看護、周手術期看護として学習が必要とされる看護技術項目を先行文献から抽出した。周手術期看護、急性期看護に関する構成概念についても文献による定義を行った。「急性期看護」「周手術期看護」「救命救急看護」「急変時対応」といった急性期看護における看護技術項目を検討し、先行研究も踏まえて基礎教育課程において習得が必要な急性期看護技術項目を検討した。その結果学生が臨地実習で必要とする「術後観察」についての看護技術項目を20項目設定することができた。 第2段階としては、臨地実習で学生が患者の状態変化を予測することが難しい看護技術項目について、看護学生への予備調査として、成人急性期看護実習を実施した看護学生を対象に調査を行った。その結果、臨地実習場面で患者への実践が難しかった看護技術が明らかになった。これらの結果を踏まえて、学生の看護技術の習得度向上させるための取り組みとして、学内でのシミュレーター教材での学習内容を精選し、学生が繰り返し確認しながら学習できるよう「術後観察」場面のDVDの作成を行った。DVDは看護技術の手順だけでなく、なぜその看護技術を患者に実施するのか根拠を理解できるよう作成した。また学生が自己学習できるよう、適宜質問項目を設定し学生に考えることを促す工夫を行った。 年度途中より、産前産後休暇および育児休暇取得のため、上記以降の研究を中断した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
これまで取り組んできたシミュレータ教育を更に発展させ、タブレット型多機能端末での知識・技術の確認や模擬患者との対話を含んだ看護技術の提供による教育を組み合わせ、学生のレディネスに合わせた働きかけを行うためのステージ変容モデルを用いた看護技術習得に対する教育的介入を行うことが目的である。そのための取り組みとして、習得すべき看護技術項目の検討ができた。またタブレット型多機能端末での知識・技術の学習をするためのDVD教材を作成することができた。新たに作成したDVD教材を学生に提供し、看護技術の習得についての効果を検証することができた。 新たに作成したDVDについては効果の調査を実施し、修正をおこなったが育児休暇のため中断しているが、当初の計画に沿っておおむね進行していると言える。
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Strategy for Future Research Activity |
育児休暇取得中のため、中断している。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
育児休暇取得中のため、中断している。
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