2014 Fiscal Year Research-status Report
がんと共に生きる若年女性生殖器がん術後患者とパートナーへの看護支援モデルの開発
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24792448
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Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
塩原 由美子 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (20555297)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 女性生殖器がん / 若年患者 / パートナー / 周手術期 / 関係性 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成26年度は、研究目的「1.診断時から手術を受けるまでの若年女性生殖器がん患者及びパートナーのニーズと両者の関係の変化を明らかにする」「2.若年男性である、若年女性生殖器がん患者のパートナーが望む/受け入れやすい支援の在り方を明らかにする」に対する質問紙調査を、平成25年度に引き続き実施した。最終的に、19組の患者及びパートナーに質問紙を配布し、患者5名、パートナー2名から回答を得た。 この結果と、先行研究を統合し、研究目的「3.診断時から手術後までの若年患者とパートナーのニーズと両者の関係の変化の全容を明らかにする」ことに取り組んだ。その結果、術前の若年患者は、子どもを産めないことの絶望感や夫や義父母への申し訳なさ、死の不安、パートナーは、妻の気持ちの理解や精神的支援に対する悩み、治療法に関する情報収集の手段への困惑を抱いていた。術後の若年患者は、妊孕性喪失や性生活上の困難、社会的孤立感、パートナーとの関係構築に対する不安、友人関係や仕事の継続の困難など、パートナーは、患者のがん罹患と妊孕性喪失への悲嘆、悩みを1人抱える辛さ、妻の精神的支援や術後後遺症への対応に困る、HPV感染への自責の念や手術後の妻の心身の変化によるセックスへの意欲消失などの困難を抱いていることが明らかとなった。 また、上記研究目的3.の結果をもとに、研究目的「4.若年女性生殖器がん術後患者とパートナーへの看護支援モデルを考案する」に着手した。4.については、患者とパートナーの関係の維持・向上のための看護支援に焦点を当て、看護支援の根拠となるデータを先行研究等から収集した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
質問紙調査で十分な研究対象者数を得ることができず、平成26年度までデータ収集を延長したため、次の段階の、若年女性生殖器がん術後患者とパートナーへの看護支援モデルの考案に着手する時期が遅れ、看護支援を考案するための文献検討の時間を十分に確保することができなかった。
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Strategy for Future Research Activity |
若年女性生殖器がん術後患者とパートナーへの看護支援モデルの試案を完成させる。また、モデル試案をより洗練させるために、女性生殖器がん看護の専門家に試案に対するヒアリングを行う。
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Causes of Carryover |
研究対象者数を十分確保するために、データ収集期間を延長したことにより、得られたデータをもとにした看護支援モデルの開発に着手する時期が遅れ、モデルの完成まで至らず、研究期間を1年延長した。そのため、当該年度に必要な経費を支出できなかった。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
看護支援モデルの開発に必要な、雑誌・書籍等の購入や、文献取り寄せ依頼に使用する。また、作成したモデル試案を専門家にヒアリングするための旅費や謝金に使用する。また、研究成果の発表や新知見収集のために学会発表に参加する。
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