2013 Fiscal Year Research-status Report
造血幹細胞移植後患者のライフコントロールについての研究
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24792459
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Research Institution | Prefectural University of Hiroshima |
Principal Investigator |
永井 庸央 県立広島大学, 保健福祉学部, 助教 (70433381)
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Keywords | 臨床看護 |
Research Abstract |
本研究は療養生活をする造血幹細胞移植後患者のライフコントロールはどのようなものか探究することを目的としている。平成24年に造血幹細胞移植の件数が多い施設に研究の依頼を行い、倫理審査を受けた。審査の結果インタビューガイドの修正、音声データの管理方法などの修正を条件に承認を受けた。同時に研究施設のフィールドワークを行い、関係病棟、関係外来の診察、ケアを見学、一部ケアを実施した。移植後およそ1年経過した療養生活をする患者に研究対象候補者として、研究参加を依頼した。23名の患者が研究参加を承諾し1回30-60分のインタビューを40回程度行った。インタビューで得た音声データを逐語録におこした。平成25年度4月から現象学的方法のひとつであるジオロジーの分析方法を基に分析を行った。(全体の意味を捉えるために逐語録全体を通してよく読む。逐語録からライフコントロールに関連する重要な陳述を抜粋する。抜粋した重要な陳述に基づいて本質的な意味を持つと考えられる単位ごとに分類する。ライフコントロールに関する意味の単位を経時的、感情の流れに沿って並べ、対象者の体験世界を1つのストーリーとしてまとめる。ライフコントロールについて各対象者比較することを通して現象の全体構造を統合する)。 また同時に研究対象者の基礎的な情報(移植の種類、移植後の治療など)を整理した。分析には質的研究の専門家(研究協力者)に適宜意見を求め、分析結果の信頼性の確保に努め分析を進めた。さらに現象学的視点に基づいた分析を行うために、現象学に関する研究会、学会に参加し現象学的について知識を深めた。分析により得られた結果の一部を平成26年2月学会(17th East Asia Forum Of Nursing scholars)で発表した。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
予定していたデータ収集は達成でき、分析をすすめられているため。
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Strategy for Future Research Activity |
引き続き、研究協力者とともに分析をすすめるため、旅費に研究費を使用する。また分析、結果をまとめるうえで必要な視点をえるために研究学会に参加する旅費を使用する。そのほか、インクなど消耗品に研究費を使用する。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
研究の信頼性を高めるため、研究協力者の意見をもらうことを予定していたが、 計画していた旅行が都合のため中止したことがあったため。 研究の信頼性を高めるために継続して研究協力者の意見をもらうことを予定しており、旅行を計画している。
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