2013 Fiscal Year Research-status Report
産後うつ早期発見システム構築のためのバイオマーカーの有用性の検討
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24792485
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
川野 亜津子 筑波大学, 医学医療系, 助教 (10550733)
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Keywords | 産後うつ / ストレスバイオマーカー |
Research Abstract |
本研究は産後うつ早期発見のためのバイオマーカーの有用性の検討を目的とする。尿中8epiPGF2A、8OHDGおよびコルチゾール、母乳中SIgAをバイオマーカーとして、心理尺度(Profile of Mood States、The General Health Questionnaire、Edinburgh Postnatal Depression Scale)との関連性を検討し、母親の産後うつの評価に妥当であるか明らかにする。平成24年度はストレス指標としてのバイオマーカーに関する先行研究を整理し、調査項目、調査方法、妥当性や産後の女性への適用可能性などを再検討した。続いてコントロールとして本調査の対象と同年代の非妊時女性を対象とした調査を行い、本研究で指標とする尿中バイオマーカーが生殖年齢女性の心理状態を把握するのに妥当であるか、さらにストレス指標としてバイオマーカーを活用するにあたり、生活習慣や睡眠・食事などの活動および背景因子等、バイアスとなるような影響要因についても併せて検討した。本調査実施前に産褥期の女性10名を対象としたパイロットテストを行ったのち、平成25年度に本調査を開始した。現時点でデータ分析・考察の段階である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
平成24年度のプレテストの結果から調査内容の再検討に時間を要し、そのため平成25年度の本調査に入る時期が予定より遅れてしまったため、臨床検査と調査データの分析・考察を次年度に行うこととした。
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Strategy for Future Research Activity |
平成25年度に行った本調査のデータについて臨床検査とデータ解析を進め、研究成果をまとめ得られた知見を成果発表していくとともに、今後の研究への課題を明確にする。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
平成24年度、25年度に調査・データ解析を行い、学会発表・論文執筆する予定であったが、平成24年度に行ったプレテストの結果から調査内容の検討に時間を要し、平成25年度の本調査の開始が予定より遅れたため現在解析に至っていないデータがあり、次年度使用額が生じた。 臨床検査とデータ解析および考察、成果発表を次年度に行うこととし、その経費にあてる。
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Research Products
(2 results)