2012 Fiscal Year Research-status Report
食物アレルギーをもつ小児の食物除去の解除過程における小児と家族の体験
Project/Area Number |
24792504
|
Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
|
Research Institution | Chiba Prefectural University of Health Sciences |
Principal Investigator |
齊藤 千晶 千葉県立保健医療大学, 健康科学部, 助教 (70347376)
|
Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
|
Keywords | 食物アレルギー / 小児 / 家族 / 食物除去 / 解除 |
Research Abstract |
食物アレルギーは、正しい原因アレルゲンの診断に基づいた必要最低限の食物除去を行い、適切なタイミングで経口負荷試験を行い、結果に応じて食物除去を解除していくことが大切である。本研究の目的は、食物アレルギーをもつ小児と家族が食物除去の解除過程において体験することおよび周囲に期待するサポートを明らかにすることである。 今年度は、まず、研究課題に関連した文献検討を行った。文献検討の結果、食物アレルギーをもつ小児のQOL(Quality of Life)の認識は親子間で相違があり、親はわが子のQOLを、小児自身がとらえるそれよりも高く評価していることがわかり、小児自身の思いを明らかにすることの重要性が再認識された。 研究1年目は食物アレルギーをもつ小児の家族に対する質問紙調査を計画していた。しかし、文献検討の結果をふまえ、小児自身の体験や思いを明らかにすることを目的とし、当初の計画では2年目に予定していた、食物除去を解除した経験のある小児と家族に対する面接調査を行った。急速経口免疫療法の経験がある小児は、本調査により心理的負担が生じて治療に支障をきたす可能性があるため、調査対象から除外した。研究協力施設において急速経口免疫療法を行っているため、調査対象者が少なく、2組の親子に対する調査にとどまった。今後は研究協力施設を追加し、面接調査を継続する予定である。
|
Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査対象者を経口免疫療法を行っていない小児としたため、研究協力施設における調査対象対象候補者が少なかった。 今後は、研究協力施設を追加して対象候補者を増やす予定である。
|
Strategy for Future Research Activity |
本年度行った面接調査を、研究協力施設を追加して継続する。 また、その結果をふまえ、当初1年目に予定していた質問紙調査を行う。
|
Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
今年度から継続する面接調査に伴う費用(旅費、謝金、テープ起こし等) 質問紙調査に伴う費用(用紙、切手代、データ入力等)
|