2014 Fiscal Year Research-status Report
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24792506
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Research Institution | Nagano College of Nursing |
Principal Investigator |
赤羽 洋子 長野県看護大学, 看護学部, 客員研究員 (50405122)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | フットケア / 妊婦 / 循環改善 |
Outline of Annual Research Achievements |
平成25年度から継続して研究計画書の倫理審査をうけ,26年度に承認となった. 承認後は,本調査に着手するために,フットケアプログラムを作成するための先行調査の結果を分析した.この分析により,むくみは全ての妊娠期間で出現する割合が高いこと,中でも妊娠末期の妊婦が冷えを除くむくみ,痛みなどが出現する割合が初期や中期より高く,出現頻度や辛さの頻度も高いことが明らかとなった.また,全ての妊娠時期で就労している妊婦が就労していない妊婦よりむくみを頻繁に感じていた.さらに,冷えやむくみに対しては,「症状の出現を防ぐ」ためと「症状を和らげる」ための対処をしていた.具体的な対処として冷えでは,【冷やさない】【血液循環を良くする】【医療に頼る】であり,むくみでは,【血液循環を良くする】【静脈還流を促す】【水分バランスを整える】【冷やさない】【医療に頼る】が導き出された. 以上の結果から,循環改善を目的としたフットケアとして,足浴と足のマッサージを合わせた25分間のフットケアプログラムを作成した.足浴では,実施する時間,湯の温度,湯の種類,足浴中の体位を文献から検討した.足のマッサージでは,マッサージの種類,回数と時間,強さ,マッサージ中の体位を文献から検討した.さらに,本研究において本プログラムに参画してもらう妊婦を妊娠末期(妊娠28週から37週未満)の就労していない妊婦とすることを決めた.この他,フットケアプログラムを評価するための質問祇の内容を見直し,フットケアプログラムの評価が可能な内容になるように修正を加えた.
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
平成25年度の遅れを取り戻すことができないまま平成26年度を終えてしまった. 計画では,作成したフットケアプログラムでプレテストまで実施できることが目標だったが,フットケアプログラムを作成するところまでしか進められなかった.したがって,予定より遅れている状況である.
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度はプレテストと本調査を行い,平成28年度はデータ分析とまとめを行う. プレテスト:冷え,むくみの主訴を持つ産科異常を合併していない妊娠28週から37週未満の就労していない妊婦3人を対象とし,作成したフットケアプログラムの妥当性,フットケアの効果の検討と評価項目の妥当性,フットケアを受ける妊婦への安全性を検討する.プレテストで,プログラムを実施した変化を測定項目から総合的に捉え,マイナスの効果と考えられる変化が認められた場合には,フットケアプログラムの修正を行い,本調査に適用する。 本調査:プレテストと同条件の妊婦17人を対象する.フットケアを受ける条件と測定のみに協力する条件の両条件(合計5日間)に協力してもらい,フットケアプログラムの効果および持続性を検討する.
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Causes of Carryover |
平成26年度はフットケアプログラム作成のための先行調査から,フットケアプログラムを作成することが主となり,プログラムの効果を測定するまでに至らなかった.そのため,測定のための消耗品の準備,協力妊婦への謝礼,交通費,研究補助者への人件費,交通費の支払いがなかった.
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
物品費として,測定のために必要となる消耗品や得られたデータをまとめるのに必要な図書を購入する予定である.旅費では,新たな知見を得るために関連学会やマタニティケアの研修会に参加する予定である.人件費・謝金では,協力妊婦への謝礼,交通費,研究補助者への人件費,交通費を支払う予定である.
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