2014 Fiscal Year Research-status Report
妊娠中の母体の栄養状態に焦点を当てた生活習慣と新生児の低血糖症発症の関連について
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24792518
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Research Institution | Sophia University |
Principal Investigator |
中山 香映 上智大学, 総合人間科学部, 助教 (50601720)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2016-03-31
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Keywords | 妊婦 / 栄養 / 新生児 / 低血糖 |
Outline of Annual Research Achievements |
実施概要:本研究の目的は、1)妊婦の日常生活活動量を知った上で、妊娠期の栄養状態を縦断的に調査し、新生児の体重減少率との関係を検討する、2)新生児の体重減少率が7%以上となった事例に関して、低血糖症候群と非低血糖症候群に分け、妊娠期の母体の栄養状態について比較し、低血糖症候群に関連する妊婦の栄養状態を中心とした生活習慣について明らかにすることである。これら明らかとなった内容を、妊娠期の食事指導を中心とした保健指導に役立てることを目指している。平成26年度は、作成した質問調査用紙を使用し、データ収集を終了させる予定であった。しかしながら、調査対象施設において実施されている新生児への糖水および人工乳の補足に関して、新生児の体重減少率あるいは血糖値による補足の基準は明確であるが、その基準に伴わない補足が実施されており、その判断基準は、スタッフにより若干異なることが明らかとなった。補足は、新生児の体重減少率および血糖値へ影響するため、基準に伴わない場合の補足の状況が対象者により異なるとデータ分析の際に影響があるため、調整する必要性が生じた。臨床現場で実施される状況を、全て一定の基準に沿うことは難しいこともあるが、補足の実施状況について、ある程度把握することが出来たため、データ収集に反映させていく。他施設で実施されている補足に関して、情報収集を行い、かなり明確な基準で実施されている施設があることが分かっており、分析の際には、参考にできると考えている。平成26年に、厚生労働省が定める「日本人の食事摂取基準」が改定され、2015年版となった。その後、質問調査用紙として使用する食物摂取頻度調査FFQgも2015年版に対応したバージョンに改正され、それに伴い、質問紙の改正を行った。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
4: Progress in research has been delayed.
Reason
調査対象施設での調査実施可能期間等の調整により、リクルート開始時期が大幅に遅れた。また、「日本人の食事摂取基準」の改定に伴い、質問紙の修正が必要となった。新年度になり、調査対象施設内の人事異動もあったが、調整しながら、データ収集を継続していく。
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Strategy for Future Research Activity |
平成27年度の前半は、調査協力者の募集を行いながら、リクルート・データ収集を継続していく。後半は、データ収集状況に合わせながら、分析、まとめをしていく。
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Causes of Carryover |
データ収集が継続するため、調査対象者への謝品費、データ入力費、人件費等を研究の進行に合わせ、繰り越したため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
下記の内訳で研究費を使用する予定である。 1.設備備品費:書籍類。2.消耗品費:コピー用紙、文房具類、謝品、調査質問用紙費。3.旅費:研究打ち合わせ費、調査・研究旅費。4.人件費:研究補助費、印刷・複写費、郵送費。
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