2012 Fiscal Year Research-status Report
入院している小児の転倒・転落防止プログラム改訂版の作成とその効果の検証
Project/Area Number |
24792526
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Hyogo University of Health Sciences |
Principal Investigator |
藤田 優一 兵庫医療大学, 看護学部, 助教 (20511075)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 小児看護 / 転倒・転落 / リスクマネージメント |
Research Abstract |
病院への研究協力依頼を平成24年7~8月に行った。既に転倒・転落防止プログラム第1版の実施調査をしていた小児専門病院の6病棟と総合病院の小児病棟に加え、新たに総合病院の小児が入院する3病棟の計10病棟の調査協力が得られた。 転倒・転落防止プログラム第2版の前向きコホート調査を平成24年10月~平成25年3月に実施した。研究代表者が実施施設にて看護師を対象としたプログラムの実施方法についての説明会を開催した。また、プログラムの使用マニュアルを作成した。 調査対象者は、実施施設に入院する15歳以下の小児とその家族のうち、同意が得られた者とした。小児が入院した日に①小児と家族への転倒・転落防止DVDとパンフレットによる説明②アセスメントツールを用いた転倒・転落リスクのアセスメント③ハイリスク、またはローリスクに対応した転倒・転落防止対策を実施した。平成24年12月末の段階で小児656名より協力が得られており、アセスメントツールを分析した結果、サークルベッド用のアセスメントツールは転倒・転落の発生と危険因子12項目が有意に関連していた。成人ベッド用のアセスメントツールは、転倒の発生と危険因子12項目が有意に関連していた。また、カットオフポイントの妥当性も検証できた。 さらに、平成25年2~3月に実施施設の看護師を対象に、プログラムの意見についてアンケート調査を実施した。平成25年3月末の時点で104名より回答があり、改善への示唆が得られ、プログラムの効果が明らかとなった。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
転倒・転落防止プログラムの改定版の作成については、プログラム第2版の実施調査が10病棟で6か月間実施し、それらの結果をもとに現在プログラム第3版を作成中である。 プログラムの効果と妥当性の検証については、平成25年2~3月に看護師の意見についてのアンケート調査を実施した。また、プログラムの実施後に転倒・転落率が低下したかの検証は現在分析中である。 プログラムの電算化については、調査実施施設における電子カルテへの移行やWindows8へのOSの移行があったため、今年度はアセスメントツールの電算化は行うことができなかった。 アセスメントツールの信頼性の検証については、現在作成中のアセスメントツール第3版を用いて今年度中に実施する予定である。
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Strategy for Future Research Activity |
調査実施施設における電子カルテへの移行やWindows8へのOSの移行があったため、2012年度はアセスメントツールの電算化は行うことはできなかった。2012年度に実施したアセスメントツール第2版の調査結果をもとにアセスメントツール第3版を作成し、今後はそれをベースとした電算化版のアセスメントツールを作成し、調査施設で試用する予定である。 また、アセスメントツールの信頼性の検証も2013年度中に実施する予定である。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
調査実施施設における電子カルテへの移行やWindows8へのOSの移行があったため、2012年度はアセスメントツールの電算化は行うことはできなかった。 繰り越しとなった次年度使用額は、電算化プログラムの開発費用と、電算化版アセスメントツールで使用するタブレット端末の購入費用として使用する予定である。
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Research Products
(4 results)