2014 Fiscal Year Research-status Report
妊娠期・胎児期からの予防歯科啓発・支援モデルの構築
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24792529
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
加藤 陽子 久留米大学, 医学部, 講師 (70421302)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 妊婦歯科検診 / 胎児 / 妊婦 / 口腔衛生 |
Outline of Annual Research Achievements |
【研究の目的】口腔内の健康は,心身の健康維持に繋がり豊かな人生を送るための基礎である.研究者は生涯の中でも子供の口腔に問題がない妊娠期/胎児期から始める歯科保健に着目し研究を行う.背景として,妊婦の口腔衛生が小児う蝕予防の最先端のストラテジーである事や妊婦の生活習慣(喫煙,食事等)が子供の乳歯及び永久歯の形成不全に影響を与えることからも妊娠期/胎児期からの歯科保健対策が重要と考えた.よって本研究は妊娠期/胎児期~出産(出生)1年間の母子の口腔健康観・管理方法を踏まえ家庭,地域,医療機関等の協働で行う生涯を通じた母と子の歯科保健対策の啓発・支援モデルのをすることを目的とする. 【研究計画の実施】平成26年度は、1)産婦人科医院,助産所で行われている母子の口腔に関する健康教室の現状把握及び関係医療者の母子の口腔衛生に関する意識・認識を明らかにする.産婦人科医院は,妊娠中の女性に最も身近な存在であり,健康維持への牽引的役割となることからも必要な調査を実施した。2)妊娠期/胎児期から出産(出生)後1年間における母子の口腔の健康に関する項目の縦断的調査を行った.調査項目は,母子の口腔状態,口腔の健康意識・保健行動と関連が予測されるもの(身体・精神・社会的状況),生活習慣との関連を母子間及び時系列により検証しているところである.調査は、アンケートの配布及び回収の段階に入っており、結果が揃った段階で分析を開始する状況である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
2: Research has progressed on the whole more than it was originally planned.
Reason
平成26年度に、妊婦、産婦人科医院、産婦人科勤務の看護職及び1歳児までの子どもを持つ母親にアンケート調査を行い、おおむね結果が戻ってきている。結果の分析を本年度行い、分析結果をふまえて、次年度の予定に進めると思われるため。
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Strategy for Future Research Activity |
妊婦及び産後の女性に行った調査の結果及び産婦人科医院・産婦人科医院に勤務する看護職者に行った調査結果の分析し,それを基に歯科領域,産婦人科領域の専門家,子どもを持つ母親との意見交換の上,啓発・支援モデルを作成し、市区町村,産婦人科,助産院,歯科医院への提供および実施をすることを目指す。
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Causes of Carryover |
産後の女性に対するアンケートの配布期間が平成27年度6月までかかるため、アンケート配布に関わる費用に使用するため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
アンケート配布・回収に関わる郵送料及び配布・回収に関わるアルバイト謝金として使用する。
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