2012 Fiscal Year Research-status Report
気管切開管理が必要な重症心身障害児・家族への在宅支援継続看護教育プログラムの構築
Project/Area Number |
24792530
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Research Category |
Grant-in-Aid for Young Scientists (B)
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
水落 裕美 久留米大学, 医学部, 助教 (70610583)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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Keywords | 小児 / 気管切開 / 在宅 / 継続看護 |
Research Abstract |
気管切開管理が必要な重症心身障がい児(以下、重症児とする)の在宅支援に携わる上では、急変時の対応や状態把握のためのアセスメント能力、残存機能維持のためのリハビリや呼吸理学療法など、高度な知識・技術の習得は不可欠であり、養育している家族に対しても、家族形態に応じたレスパイトケアの提供など看護師の役割として求められるものは大きい。そこで、在宅で気管切開管理が必要な重症児及び養育している家族に対する看護師の関わりと指導内容の実態を明らかにすることを目的に研究に取り組んだ。小児に対応している全国の訪問看護ステーションのうち研究協力の承諾を得た29施設に、無記名の自記式質問紙調査を実施した。データ収集期間は2012年10月~12月であった。訪問看護を受けている気管切開管理が必要な在宅療養中の重症児(18歳以下)を養育する家族76名が対象となった。主な調査項目は、気管切開管理が必要な重症児及び家族の現状と、病院看護師と訪問看護師による指導内容と関わりの実際であった。量的データは単純集計し、自由記載内容は、類似性があるものについて分類し整理した。その結果、41名より回答があった(回収率53.9%,有効回答率100%)。その結果、病院看護師から、主に呼吸管理や栄養管理に関する技術面における指導を一通り受けていたが、主に在宅で児を養育するにあたり生じる問題や日常的ケアおよび療育を促す関わりは、訪問看護師の方が多かった。病院看護師と訪問看護師の連携について「全くそう思わない」と回答した家族は、病院看護師に対しては40.0%、訪問看護師に対しては42.5%であった。今後の指導内容について、病院看護師への希望は、「統一した指導」「実践を交えた退院指導の提供」、訪問看護師への希望は、「同じ質の看護の提供」「長時間の看護の提供」が抽出された。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
H.24年度は、実施した研究についての成果発表までを予定に入れていたが、研究協力を依頼する施設(気管切開管理を必要とする重症心身障がいを抱える子どもを看護している訪問看護ステーション)の確保が困難で、および対象者へのアクセスは、研究協力が得られた訪問看護ステーションに依頼したので、データ収集までの時間を要したため。
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Strategy for Future Research Activity |
1.気管切開管理が必要な重症心身障害児の在宅ケアに関わる訪問看護師の支援の実際、 現状の問題点を明らかにする。1)調査対象:九州圏内の訪問看護ステーションで気管切開管理が必要な重症心身障害児の在宅ケアに携わっている訪問看護師10~15名2)調査方法:訪問看護における在宅ケアの実際や、訪問看護での困りごと、施設側の看護師に望むことについて、インタビューガイドを作成し半構成的面接を実施する。3)分析方法:修正版グラウンデッド・セオリー・アプローチ4)研究のスケジュール:4~5月-専門的知識の提供者との打ち合わせ、文献検討、6月-久留米大学倫理委員会の審査を受ける、7~9月-インタビューガイドの作成、訪問看護師へのインタビュー実施、10~12月-分析・まとめ 研究計画書では、2年目に気管切開管理を必要とする重症心身障がいを抱える子どもの退院指導に携わったことがある病院看護師を対象にインタビュー調査を実施する予定にしていたが、初年度の調査で患者・家族の在宅療養中のニードが分かってきたため、先に在宅ケアに携わっている訪問看護師を対象に、インタビュー調査を実施したいと考えたため。研究協力者が九州圏内で集まらないようであれば、協力者を募集する地域を拡大したいと考える。
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Expenditure Plans for the Next FY Research Funding |
該当なし
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Research Products
(1 results)