2015 Fiscal Year Research-status Report
気管切開管理が必要な重症心身障害児・家族への在宅支援継続看護教育プログラムの構築
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24792530
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
水落 裕美 久留米大学, 医学部, 助教 (70610583)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 気管切開管理 / 重症心身障がいを抱える子ども / 継続看護 |
Outline of Annual Research Achievements |
気管切開管理が必要な重症児を養育する家族の現状と看護師による指導内容の現状と課題を明らかにすることを目的として、アンケート調査を実施した。その結果、家族は身体的不調を抱えており、気分転換を望みながらも、子どもの世話は自分でなければならないという責任感を抱えていた。家族が子どもとの適切な距離を保ちつつ、在宅療養を続けられるような支援が必要である。また、家族は、病院看護師、訪問看護師それぞれに対し異なるニーズを持っており、その一方で、看護師による病院から在宅への途切れない継続した看護ケアの提供を望んでいた。病院看護師、訪問看護師それぞれが、家族が求めるニーズの違いを理解し、双方の役割の強化と連携が重要である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
気管切開管理が必要な重症児を養育する家族を対象に行ったアンケート結果より、家族が求める病院看護師、訪問看護師に対してのニーズの分析に時間を要したため。また、インタビュー対象者の選定にあたっては、郵送により研究協力のお願いをする必要があることも、時間を要した一因である。
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Strategy for Future Research Activity |
本年度は病院看護師、訪問看護師へのインタビュー調査を行い、看護師が認識している家族のニーズや、病院側、在宅側双方の看護師に求める関わりや指導内容等について明らかにし、今後双方の連携を強化できるような継続看護教育プログラムの考案およびネットワーク体制の整備について検討していく予定である。
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Causes of Carryover |
アンケートによって得られた結果の分析、まとめ、論文投稿の準備と、研究協力施設への 成果の公表の準備のため、インタビュー調査の実施が当初の予定より遅れているため。
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Expenditure Plan for Carryover Budget |
関連図書購入、研究協力者を募るための切手代、郵送代、インタビューデータを文章に変換する委託料、情報収集および成果発表の旅費
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