2016 Fiscal Year Annual Research Report
Construction of the at-home support continuing nursing care educational program to a seriously disabled child, a family needing tracheostomy management
Project/Area Number |
24792530
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Research Institution | Kurume University |
Principal Investigator |
水落 裕美 久留米大学, 医学部, 助教 (70610583)
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Project Period (FY) |
2012-04-01 – 2017-03-31
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Keywords | 気管切開管理 / 重症心身障がいを抱える小児 / 病院看護師 / 訪問看護師 |
Outline of Annual Research Achievements |
本年度は、気管切開管理が必要な重症心身障がいを抱える小児の退院指導に携わる病院看護師と訪問看護師の支援の実際、現状の問題点を明らかにすることを目的とした。 1)九州圏内の病院の小児科、NICU病棟で、気管切開管理が必要な重症心身障がいを抱える小児の退院指導に携わっている看護師4名に半構成的面接を実施した。病院における退院指導は、その施設で退院指導用に作成されたマニュアルを元に、気管内吸引やカニューレ交換、急変時の対応等について一通りの技術的な指導項目がチェックリスト方式で実施されていた。しかし、在宅移行の際の訪問看護師との連携・連絡体制は、退院前のケアカンファレンスの開催のみに留まっており、その後、退院後の患者の様子については把握できていない現状に病院看護師は垣根を感じていた。また、退院サマリー上での情報共有だけでは限界を感じており、患者が退院してからも訪問看護師とこまめに連絡がとれる体制を望んでいた。そして、患者が再入院した場合においても、途切れることがない継続した看護ケアの提供につなげたいと考えていた。 2)九州圏内の訪問看護師1名に半構成的面接を実施した。訪問看護師は、病院での退院指導に対し、「ここまでしなければならない」というきっちり感が強く、ポイントがどこかを家族が把握するのが難しいのではないかと感じていた。訪問看護師は、看護の視点で問題がなければ、「ここだけは守ってほしい」という指導方針で、家族のやり方を尊重しつつ見守り的な役割を担っていた。また、訪問看護ステーションが病院併設の場合は、施設側の看護師との連携もとりやすく、システム的な部分も大きいのではないかと考えていた。また、訪問看護師側から、患者が在宅に帰った後の様子を病院看護師にフィードバックすると、お互いの指導体制の評価ができるため効果的ではないかと考えていた。
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Research Products
(1 results)